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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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風景に溶け込んでいるかの様に、一台の救急車が車道を走っている。番長組に所属しているレスキュー番長が擬態している救急車であった。

【最近ゴクアク組の悪い人達が来ないから平和だなぁ。このままずっとこの平和が続けば良いのになぁ】

 余りに平和な為か、呑気にそんな事を呟き始めるレスキュー。彼自身戦いを好む訳ではない。他の番長達が喧嘩好きな中で彼だけが喧嘩に関しては消極的だった。
 今回も無事に患者を送り届け終わり、後は車庫に戻るだけ。それで今日一日が終わる。そうなる筈だった。

【ん?】

 ふと、そんなレスキューが何かを見つける。宇宙人であるレスキューがふと見上げるのだから当然この地球にはない何かを見つけたのであろう。
 それは、最近になって数を増した高層ビルを物珍しそうに眺める三体の巨大な宇宙人なのだからまぁ当然レスキューに限らずその近辺を行く人達も当然目に留まる訳であり―――

【兄者よ、これを見よ。我らの姿が映っておるぞ。どうなっておるのだ?】
【弟達よ。こちらには小さな箱が動いておるぞ。地球とはかくも珍しい物ばかりで飽きぬものよ】
【それにしも兄者達よ。地球に住む者達はこうも小さきものなのだなぁ。これではうっかり踏んでしまいそうになる。気を付けねばいかんぞ】

 明らかに今まで地球にやってきた宇宙人達とは全く異質と言うか場違いな雰囲気を持った三体の宇宙人のそれが映っていた。
 一体はビルのガラスに映る自分の姿に驚き、もう一体は道路を走る車に興味を持っており、そうかと思えばその周りを歩く人達の小ささに不安を覚える者も居たりと何と言うか、喧しく、その上忙しい感じの宇宙人達であった。

【あ、あれは……まさか、そんな―――】

 そんな忙しい三体の宇宙人のその姿を見た途端、レスキューの声が震えた。気のせいか車体自体もガクガクと震えだしている。

【おぅおぅおぅぅぅ! 凝りもせずまた来やがったか侵略宇宙人が!】

 震えあがるレスキューを他所に、三体の宇宙人へ向かう者の姿があった。最早お馴染みダイバンチョウその人であった。

【む、侵略宇宙人とは我らの事か?】
【他に誰が居るってんでぃ!】
【むぅ、言われてみれば確かにそうだな。我ら以外に宇宙人とやらはいないようだ。では、我らは侵略の為に来た・・・と、言うのか?】
【・・・・・・は?】

 唐突にそんな事を聞かれた為か、ダイバンチョウ自身も返答に困り果ててしまった。

【兄者よ、我らは別に侵略目的で来た訳ではないぞ】
【その通りだ。我らはこの星に宇宙を揺るがすほどの強者が居ると聞いてその強者に挑戦しに来ただけではないか】
【おぉっ! そうであったそうであった。危うく目的を忘れて侵略とやらをするところであった。すまぬな弟達よ】

 まるで
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