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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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も言える痛々しい跡のみが残された。
 そして、その跡の中には、機能を停止し、動かなくなったバトル三兄弟と分離したレッド、ドリル、レスキュー達の姿があった。

【どうやら、機能を停止しているだけのようだ。命に別状はあるまい】
【そ、そうか・・・良かった・・・ぜ・・・】

 流石に限界が来たのだろう。もうダイバンチョウに動くだけの力は残されていなかった。
 そんなダイバンチョウを見下ろすゴウバンチョウ。
 恐ろしい存在だ。ダイバンチョウですら熱血モードを使ってようやく破壊出来た巨大竜巻をこのゴウバンチョウは通常の形態で破ってしまったのだから。

【番、今のお前では真の熱血の境地に至る事は出来ん。もっと腕を磨け! もっと魂を鍛えろ! そうすれば、お前は今よりも更に強くなれる! 忘れるな、お前の敵はお前自身なのだからな】

 それだけを言い残し、ゴウバンチョウは消え去った。相変わらず謎の多い奴だ。
 
【ったく、本当に無茶をやらかすねぇあんたは】
【っるせぇよ。だが、今回の相手はまじで強かったな。へへっ、腕一本も動かせねぇけど、悪い気分じゃねぇぜ】

 ボロボロになり、全く動けなくなりながらも、心はとても晴れやかな気分の番、そんな番を見て呆れ果てる茜。
 そんな光景を、遠くからイインチョウは見ていた。
 
【あれが番長か。上層部の資料では、宇宙中を荒しまわる悪行宇宙人と聞いていたが、私にはそうは見えない。彼らは、将来この宇宙で生きていく親しい隣人になるのではないだろうか】

 イインチョウの胸に一途の希望が芽生えだした。喧嘩に明け暮れる暴れ者。そう思っていた印象が、今のあの光景を前にして崩れだしているのが自分の中で分かった。
 いや、寧ろ彼らとなら共に宇宙の平和を守っていけるのではないだろうか。
 そんな思いさえ湧いて来る。

【ご苦労だったな、ジャスティス・レオン!】
【!!!】

 そんな矢先の事だった。
 突如として何処からともなく声と共に複数の宇宙人達がダイバンチョウの周りに降下してきた。
 
【誰だぃ!? あんた達は!】
【我らは宇宙警察! 宇宙警察法の名の下に、バンチョウ星人、貴様を逮捕する!】
【なっ! 逮捕だってぇ!?】

 正に突然の出来事だった。喧嘩が終わり、とても晴れやかな気分だったのを邪魔するかの様に突如として現れた宇宙警察。そして、告げられたダイバンチョウ逮捕と言う現実。
 
【ふざけんじゃないよ! いきなり現れて好き勝手言ってんじゃ―――】
【待て、茜!】

 立ち塞がろうとする茜を番が止める。

【番!?】
【奴らの狙いは俺だ、お前じゃない。それに、今お前まで奴らに逮捕されちまったら、ゴクアク組の連中の好きなようにされちまうだろ? だから、此処は大人
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