暁 〜小説投稿サイト〜
勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
[17/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が激しくぶつかり合う。
 その威力は凄まじく、竜巻を放っている双方に多大なダメージを与えている事は必至であった。

【我ら兄弟の連携に勝てぬ者は居らぬ! 故に我ら兄弟は最強なのだ!】
【確かに、兄さん達の連携に勝てる猛者はいないかも知れない! だけど、それは連携での話だ! 私達は違う! 例え生まれた星は違えども、同じ思いの元一つになった私達は決して負けない! これが『合体』だぁぁぁ!】

 3体の連携と3体の合体。数は同じなれど形の異なる者同士のぶつかり合いは熾烈さを極め、宇宙竜巻はやがてバトル三兄弟とトリプル番長を飲み込み収拾の利かない暴風へと変貌していった。

【不味いぞ、あのままじゃ中に居る奴らまでバラバラになっちまう!】

 このままでは以下に合体したとしてももちはしない。そう判断したダイバンチョウであったが、ダイバンチョウ自身もまともに動ける状態ではなかった。
 スペース・トルネード・ツイスター・アタックを諸に食らったそのボディは最早動く事すら困難な領域にまで達していた。

【どうした番。お前の力はそんなものか?】
【な、何だと!?】
【その程度でお前は倒れてしまうのか? お前の仲間たちが見せた男気を、根性を思い出せ! そして、己の中に眠る熱き魂を呼び覚ませ!】
【俺の仲間たち・・・そうか、そうだな! あいつらが根性を見せてくれたってのに、俺がこんなところでへばってちゃ恰好がつかねぇよな】

 傷だらけの体に鞭を打ち、再度立ち上がる。番の魂が熱く燃え滾ってくるのが分かる。勝てない戦いにも関わらず自分を救うために傷を負った仲間たち。その仲間たちの熱い思いが番の魂に火をつけたのだ。

【この程度の傷が何だ! 例え致命傷でも魂が燃え続けてる限り、俺は何度でも立ち上がる。それが男であり、それこそが番長だぁぁぁぁ!!】

 怒号と共にダイバンチョウの熱血ボルテージが急上昇する。そのメーターは一気に限界を振り切り、ダイバンチョウの中に秘められた形態『熱血モード』を発動させた。

【番、あの宇宙竜巻を破るには竜巻よりも上空から攻撃を加えるしかない。私の後に続け!】
【応!】

 ゴウバンチョウに続いてダイバンチョウが飛翔する。一跳びで巨大な宇宙竜巻を飛び越え、それを見下ろす位置にまでたどり着く。

【行くぞ! あの竜巻の中心に向かい急降下キックだ!】
【任せろ! 行くぜ、熱血フルパワーの東京タワーキックだぁぁぁ!】

 ダイバンチョウとゴウバンチョウ。二人の番長が放つ急降下キックは、寸分の狂いもなく巨大竜巻の中心部を蹴り砕いていく。中心部を蹴りぬかれた巨大竜巻はその形を維持出来ずに四散し始める。
 二人の番長が地面へと降り立った頃には、さっきまで発生していた巨大な竜巻はすっかり消え失せ、その猛威と
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ