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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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竜巻へと向かった。
 合体したトリプル番長のパワーは凄まじかった。さっきまで全く寄せ付けなかった巨大な宇宙竜巻の猛威を物ともせずに、トリプル番長は巨大竜巻の中へと飛び込んでいった。

【入れた! それに、竜巻の中心だと言うのに、体は自由に動ける! これが今の私達のパワーか!?】

 合体したてと言う事もあってか、トリプル番長自身もそのパワーに驚きを見せていた。

【何と! 我らが必殺技を突き破るとは!】
【だが、動けるだけで破る事は出来まい!】
【さぁ、この後どう出る! 我が弟よ!】

 上空では未だに宇宙竜巻を発生させている兄弟達が、そして身動きの取れないダイバンチョウの姿がある。

【私は知っている。兄さん達がこの技にどれだけ心血を注いできたかを。だからこそ私は分かる。この技の恐ろしさを! そして、この技の唯一の破り方を!】
【何! 我らの技を破るだと!?】
【それはこれだぁ! スペース・トルネード・リターン!!】

 トリプル番長の両肩のドリルが回転を始める。高速で回転するドリルの切っ先から猛烈な竜巻が発せられる。
 両肩から発生された竜巻は互いに混ざり会い、一つの巨大な竜巻へと発展していった。
 
【まさか、逆巻きの竜巻か!?】
【その通り! 兄さん達が発生させたのは右回転の宇宙竜巻! ならば、それとは逆回転の竜巻を発生させて威力を相殺させる! そうすればスペース・トルネード・ツイスター・アタック戦法を無力化出来る!】

 トリプル番長の言う通りだった。強烈な威力を誇っていた宇宙竜巻は次第に威力を弱めだした。
 それと同時にダイバンチョウの体に自由が戻り始めた。

【体が動く! 今なら逃げれるか!】

 この好機を逃す訳にはいかない。動ける状態の内に巨大竜巻の中心からダイバンチョウが脱出を果たした。
 ダイバンチョウの体は相当やられていたのか全身がズタボロの状態になっていた。 
 後数秒救出が遅れていたら手遅れになっていたのは明白だっただろう。

【番さんは上手く脱出出来たか・・・後は!】

 残すは上空に居るバトル三兄弟のみ。
 トリプル番長の発生させた宇宙竜巻が威力を増し始めた。

【今こそ、私は兄さん達の必殺技を破る!】
【良いだろう。その挑戦受けて立つ! 兄弟達よ! もう一度スペース・トルネード・ツイスター・アタック戦法だ!】

 バトル太郎の合図を受け、再度回転を始める兄弟達。今度の標的は地上に居るトリプル番長だ。
 だが、それはトリプル番長も同じ事だった。この喧嘩はこれで絞める。
 その意気の元、両者が猛烈な勢いの宇宙竜巻をぶつけ合った。
 バトル三兄弟の放つ右回転の宇宙竜巻と、トリプル番長の発生させた左回転の宇宙竜巻。
 回転方向の違う巨大な竜巻同士
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