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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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バラにされてしまう。

【負けるんじゃねぇぞ番! 絶対助けてやっからなぁ!】
【じゃけん、諦めるんじゃないぞぉ! 待ってろぉ番!】
【番さん! 僕が、僕達が必ず助けて見せます! だから―――】

 その時だった。レッドが、ドリルが、そしてレスキューが。
 三人の思いが一つになった時、それぞれの体から眩い光が発せられたのだ。

【ど、どうしたんだい三人共?】
【わ、分からねぇ。こんなの初めてだ!】
【じゃが、不思議な感じじゃ。体ん中から力が沸き上がるようじゃ】
【これ・・・もしかして・・・あの伝説の『合体』の兆しなんじゃ】
【合体って・・・そんなの伝説になってんのかい?】

 意味は分からないが、それがどうやら宇宙でも伝説とされている合体の兆しと言うのだそうだ。

【マジかよ!? 合体って言ったら伝説の勇者が出来た幻の秘儀だろ? それを俺たちが出来るってのかよ?】
【理屈なんぞ知らんわぃ、じゃが、出来るっちゅぅんならやるだけじゃろうが!】
【やりましょう! レッドさん、ドリルさん、僕達三人が合体して番さんを助けましょう!】

 三人の心が一つになった。それは幻とまで言われた宇宙人同士が一つになる事。
 複数の命が一つの命になる秘儀、かつて伝説の勇者のみが行えたと言われる幻の秘儀、それが【合体】であった。

【【【三体合体!!】】】

 掛け声と共に三人の番長が形を変える。
 レッドが下半身に、ドリルが両腕に、レスキューは上半身になり一体の巨人へと姿を変える。

【三人が合体しちまった。って事は・・・レッドドリルレスキュー番長って言えば良いのかぃ?】
【いや、この姿になった私を呼ぶならば、トリプル番長と呼んで下さい】
【三体が合体したからトリプルねぇ・・・安直みたいだけど呼び易くて良いじゃないか】
【有難うございます。今のこの姿でなら、私は兄さん達の必殺技を破れそうな気がします!】

 丁寧な口調からは想像出来ないほどのパワーがあふれ出ているのを傍に居た茜は感じ取った。
 これが合体と言うものなのか。今まで番や茜は何の考えもなく行っていた行為だったが、それは自分一人が巨大になるだけの事。
 だが、目の前で行われた合体は違う。複数の命が一つに纏まると言う事。それは一歩間違えれば合体を行った命そのものが消滅してしまう危険性すらある。
 正しく勇気の居る行いなのであった。

【伝説の勇者のみが出来たとされる幻の秘儀。しかと見せてもらった】
【ゴウバンチョウ!】
【本来であればルール違反となるだろうが、今回私はただの見学人だ。それに、良い物を見させて貰った。後はお前達のやりたいようにやるが良い】
【感謝します。うおぉぉぉぉ!】

 ゴウバンチョウに一礼した後、トリプル番長は巨大な宇宙
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