第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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とも言える大切な証であった。
【大方、番長と言うのも見せかけだけの弱者の集まりなのだろうな。所詮辺境の惑星で名乗る証なぞ、我らの前では何の役にも立たぬわ】
【・・・・・・違う】
【ん?】
【番長は・・・・・・決して、弱者の証じゃない・・・・僕にとって、この星で生きてきた事の証なんだ! そして、僕自身の誇りの証なんだ!】
よろよろと、だが確実に立ち上がる。例え立ち上がれないダメージを負っていたとしても、番長と言う名を背負っている限り、倒れる訳にはいかない。それは、自分自身の手でその誇りを投げ捨てる行為になってしまう。それだけは出来ない。
例え、かつて兄と呼んだ者たちと戦う事になったとしても―――
【ふん、打たれ強さだけは成長したようだな。だが、受け続けているだけでは戦いには勝てぬぞ!】
【もう、僕は逃げない! あの時から決めたんだ。番さんにこの証を、番長と言う名の証を貰ったその日から、僕は決めたんだぁぁぁ!】
雄たけびと共に突進。何か秘策があるのか、はたまたやけくその果てか。どっちにしてもバトル三郎からして見れば恰好の的に他ならない。
【馬鹿の一つ覚えの如くの突進か。兄者の様に優れた力があればまだしも、お前ごときの力など、この俺には効かぬわぁ!】
再度、レスキュー目掛けて右回しの蹴りを放つ。だが、今度はそれを腕を使い弾いて見せた。その動作にバトル三郎は驚愕する。
【何、この俺の蹴りを見切った上で防いだだと!】
【肉を切らせて・・・・骨ごと砕く!】
其処はレスキューの射程距離内だった。大地を踏みしめ、渾身の力を込めた左拳をバトル三郎の鳩尾に叩きつけた。
その衝撃は凄まじく、食らったバトル三郎が今度は後方へと吹き飛ばされる形となった。
【まさか、あの愚弟に遅れを取る事になるとは・・・だが、今の一撃・・・見事なり!】
【大事ないか、弟よ!】
【この者たち、中々の手練れ! 油断は出来ぬぞ!】
見れば、バトル太郎も次郎もそれぞれ傷を負っている。それだけダイバンチョウとイインチョウとやらが強者なのを物語っている。
【やるじゃねぇかレスキュー! お前はやる時ぁやる奴だって思ったんだよ】
【ば、番さん】
【全く、少しは計画を練ったらどうなんだ! さっきの戦いを見てはいたが、かなり際どい戦いだったぞ! 貴様、もし彼が負けたらどうするつもりだったんだ?】
【んなの考えてねぇよ。だって、こいつが負ける訳ねぇからよ。何せ、こいつは俺と同じ番長なんだからさ】
あぁ、番長。その言葉に僕は救われたんだなぁ。
レスキューは心底そう思えた。
【兄者よ、最早手段は選べぬ、あれを使う時ではないのか?】
【俺もそう思うぞ兄者よ。これだけの強者であればあれを使うに相応しい相手よ
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