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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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スキューの脳内にあるビジョンを思い出させた。それは、彼がこの星に来るよりもずっと昔。
 まだ彼がレスキューと言う名ではなく、バトル三兄弟の弟となっていた頃の事だった。
 古来より、バトル星人は皆好戦的な戦闘宇宙人であり、バトル三兄弟は勿論の事、すべてのバトル星人が皆戦いを好む性格をしていたのだ。
 ただ一人、彼を除いて―――




     ***




【どうした弟よ、まだ兄は倒れておらぬぞ】

 荒い息を吐きながら地面に膝をつく弟を見下ろし、バトル太郎は豪語した。その脇には、弟の成長を見守るバトル次郎と三郎の姿もある。

【も、もう無理だよ兄さん! これ以上やったって、僕は強くなんてなれないよ!】
【甘えるな! 貴様も我らバトル三兄弟の血を引いた者ならば、その誇りを持て! 例え勝てぬ相手であろうとも、弱気を見せるな! 常に戦士としての誇りを持て!】
【僕は好きで戦士になった訳じゃない! 戦いだって、別に僕は好きなんかじゃ―――】

 言い終わるよりも前にバトル太郎の鉄拳が弟を叩きつけた。

【この愚弟が! 我らバトル星人から戦いを取ったら、何が残ると言うのだ!? 貴様は自らの口で誇りあるバトル星人の名を汚したのだぞ!】
【に・・・兄さん・・・】
【貴様に兄と呼ばれる筋合いはない! 自らの生き方に誇りを持てぬ愚弟など、最早弟でもなんでもない! 今すぐこの星から出ていけ! そして何処へなりとも好きなところへ行くが良い!】
【ま、待ってよ兄さん! 兄さん!!】
【次郎、三郎。この愚か者を叩き出せ! こいつにこの星に居る資格はない! 戦えぬバトル星人など、この星には不要よ!】

 その言葉を最後に、彼はバトル星を追放された。戦いを生き甲斐とするバトル星人にとって、戦いを放棄すると言う事は自ら死を選ぶ事と同じ意味になる。
 自ら死を選ぶような軟弱な考えを兄達は決して許す事はなかった。
 そして、その日を境に彼は広大な宇宙を彷徨う事となった。宛も無く彷徨い続け、ようやく見つけた第二の故郷。
 この星で、自分の出来る事をしよう。彼はそう心に誓い、第二の故郷、地球に移り住む事となった。




     ***




【あれから随分な時が流れた。辺境の星で貴様がゴクアク組と戦っているとの報せを聞き、余程の強者の元で腕を磨いているのだろうと思って馳せ参じてみれば、相変わらずこの様か・・・それで良く番長と名乗れたものよ!】
【!!!】

 番長。
 その言葉にレスキューの体が動いた。その言葉の意味は良く分からない。
 だが、この星に住む少年、轟番が自分にくれた証。今まで愚かな愚弟と言われ続けてきた自分を認めてくれた者がくれた称号。
 レスキューにとって、番長と言うそれは誇り
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