ガンダムW
1679話
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違いなく情報は広がるんだとばかり思ってたんだが……OZが予想以上に情報の封じ込めをしているらしい。
まぁ、ゼクスがあそこに現れた以上、当然ノインも側にいた筈であり、そのノインであれば情報統制をするくらいの事は難しくはない。
ゼクスのカリスマ性も思う存分発揮されただろうし。
……実際、OZにとっては炎獣というファンタジーの存在としか思えないような相手を前に、まさかそこに戦闘機が姿を現したというのは、出来るだけ自分達で囲っておきたい情報だろう。
科学技術とファンタジーが共存しているというのは、色々とショックも大きかっただろうし。
それに、戦闘機に手足が生え……しかもOZのエースパイロット、ライトニング・カウントを相手に実質的な勝利を収めたのだ。
現状でも不利なOZにとって、どうしたってこの情報は広めたくない。
それでも普通なら連合軍やバートン財団辺りの諜報員がどうにかして情報を入手するのだが……愛する男の為にノインが手を抜く筈もない。
「ミロンガ改、ね。その機体でトレーズ派に協力するの?」
「ああ。幸い、今の俺は色々とアリバイを作りやすい立場にある。……ただ、数日は行方不明になるけど、それは……」
「ま、何とかなるでしょ。何とかならなくても、こっちでどうにかするから、アクセルは自分の思うように動いてもいいわ」
「……悪いな」
「ふふっ、出来た恋人を持った事を喜ぶのね」
「む。あたしだってアクセルの為になら、何でもやるぞ」
凛が俺に笑みと共にそう言ったのが面白くなかったのか、綾子もそんな凛に対抗するように言ってくる。
「ああ、分かっている。……じゃあ、そっちは頼む。俺は今から早速向こうに行くから」
「ちょっ、今から行くの? 急すぎない!?」
「善は急げって言うだろ」
「……戦いを長引かせようとしているのが善だとは、到底思えないんだけど」
ジト目を向けてくる綾子。
「そうか? トレーズ派を……人間を助けてMDを破壊する。つまり、人の命を救うんだから、間違いなく善だと思わないか?」
自分でも言ってる内容が色々と無茶なのは分かる。だが、それでも人の命を助けるという意味では間違っていない。
……まぁ、助けられた方が妙な暴走して、結局周辺に大きな被害を出さないとも限らないんだが。
ともあれ、今は夜だ。
今からピースミリオンを脱出すれば、少なくても明日の朝までの時間は稼げる。
「アクセルがその気になったら、何を言っても無駄でしょ。それにアクセルなんだから、怪我をするなんて事はないだろうし。……でも、私達の所に帰ってきてよ?」
そう告げ、凛が俺に唇を重ねる。
微かに紅茶の味がする唇。
続いて綾子とも唇を重ね……こちらも紅茶の味がした。
もっとも、唇や舌の感
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