80部分:第八話 聖剣伝説その三
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使い手と言われるだけはある。それを覚えておけ」
「じゃあやっぱりよ。俺はもっともっと強くなって」
「あの二人を倒すつもりか」
意気込む小次郎に対して問うた。すると小次郎はすぐに言葉を返してきた。
「そうだよ。それでいいだろ?」
「好きにしろ。ただしだ」
「ただし?」
「早く食べてしまえ」
こう告げて踵を返すのだった。
「いいな。鍛錬は何時でもできるが朝食はそうはいかない」
「まあそうだな」
「わかったら食べろ。今日は御前の大好きな納豆を用意しておいた」
「納豆か」
「それと若布と豆腐の味噌汁に玉子焼き、後は漬物だ」
日本の朝の定番だ。
「いつも通り好きなだけ食べていいからな」
「悪いな、何かいつも作ってもらって」
「料理は好きだ」
小次郎に背を向けて前を歩きながら答える。
「昔からな」
「そうなのか」
「家事も任せておけ」
こうも言う。
「一応は何でもできる」
「大和撫子なんだな、実は」
「実はか」
「ああ、外見だけ見たらな」
そうは見えないというのだ。
「全然な」
「その言葉は余計だ」
しかしこうは言っても今回は不機嫌そうな顔ではなかった。意外にも。
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