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虚弱ゲーマーと似非弁護士の物語 −求めたのは力では無く−
Act5 憤怒の進軍
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ったが、この件が白日の下晒されればALOの運営――――いや、それだけじゃなく、VRMMOと言うジャンルのゲームは致命傷レベルの打撃を被るって、燈の奴理解してるのか?」
「多分分かってると思いますよ?そこまでアイツは能天気じゃありませんから」
士郎の独り言に近いのを涼風が拾って答えた直後、喫茶店から出て行ったはずの燈が鬼の形相で爆走しながら戻ってきました。
「士郎!早くアンタは帰りなさいよ!ここから一番遠いいんだから!」
「お前の家とそんな距離ないだろ?」
「いーから!早く帰ってログインしなさいよ!急に仕事が入って来れなくなったじゃ済まさないからね!」
言いたい事は言い終えたのか、またも親友を置いて喫茶店から出て行く燈。
それを見送った士郎は立ち上がります。
「言われたとおり急ぐか。すみませんけどファブリスさん」
「ああ、会計は私に任せて急ぎたまえ。お嬢さんも」
「すみません」
そうして士郎と涼風は喫茶店を後にしました。
会計を済ませる為に一人残ったファブリスは、楽しそうに独り呟きます。
「さてさて、これで遂に仮想の英雄と現実の英雄が遇う事となるだろうが、英雄キリトは無事に
須郷伸之
(
道化
)
を退ける事が出来るかな?・・・・・・と」
そこでファブリスの携帯が鳴り、それを取りました。
「・・・・・・私だ。――――そうか、成功したか。・・・・・・・・・好きにさせておけ。それで刻限までに舞台に上がれないのであれば、
その程度
(
・・・・
)
だったと言う事だ」
こうして士郎達がいなくなった席で、ファブリスは謎の男と連絡を取り合っていきました。
−Interlude−
アルヴヘイムの中心である最大都市アルンに、ケットシーとシルフの連合軍が、飛行したまま連帯を組みながら近づいていました。
そんな彼ら連合軍のほとんどの心中には、恐らく騙されていたと言う方向性からの怒りが有りました。
その恐らく騙されていたというのは、ファブリスの代理として士郎ことネームレスが許可を出したので、グランドクエスト攻略の連合メンバーに全て打ち明けられていたからです。
これにより連合軍全員、運営側に対する怒りで士気は最高潮。
そしてネームレスのアイテム一覧の中には、入手先不明のファブリスからの贈り物、システム管理用アクセス・コード
など
(
・・
)
がありました。
これらの手札を以て、今怒れる連合は世界樹攻略のために進軍するのでした。
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