8部分:第一話 小次郎出陣その八
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「目立たないようにな。活躍しろ」
「わかったよ。それじゃあ行くぜ」
「はい。それでは小次郎さん」
それまで黙っていた姫子がにこりと笑って小次郎に声をかけてきた。そうして彼に告げる。
「行きましょう」
「ああ。もう完全完璧に頼りにして下さい」
小次郎は姫子に声をかけられてさらに上機嫌で話を進める。
「この小次郎、姫様の為なら喜んで全力で」
「御願いしますね。可愛いですよ」
「ほら見ろ」
姫子に可愛いと言われて得意げに蘭子に顔を向けて言う。
「可愛いって言ってくれるじゃないか。やっぱり姫様は違うね」
「全く」
何だかんだで試合に向かう。こうして試合がはじまった。グラウンドには誠士館の黄色いユニフォームがある。その中で三人女とは思えない背の高い連中がいた。
「来たな、白凰」
「ああ」
外見は女だが。それでもその気配と声は男のものであった。
「ここで奴等に勝ち」
「また我が誠子館の勝利を手にするのだ」
「壬生はいるな」
今度は壬生の名前が出た。
「ああ、見ろ」
三人の中の一人が観客席を立つ。見れば誠士館の応援団の隣に二人の超長ランの男が立っている。発している気配がただものではない。
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