SIDE:A
第十二話
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がったような感覚だ。
「体に張り巡らされた経絡系と臓器や器官などに対して、チャクラを流し込み体内組織を破壊して内側から攻撃する。それが日向の柔拳法だ。今ハルトくんの右手に軽くチャクラを流し、一時的に神経を麻痺させたのだよ」
「なるほど、これが柔拳……」
実際に味わってみるとよくわかる。体の内部から攻撃されるということはガードが効かないということだ。
これは厄介だな。
「そして、日向が木の葉最強と謳われる由縁。それは――」
一度目を閉じるヒアシさん。再び目を開くと、目尻から外側に筋のようなものが浮き出た。
「この日向一族の白眼と柔拳法が合わさることにより、チャクラを放出する経絡系や点穴をも見極め相手のチャクラを封じることが出来るからだ。今日は柔拳で体の自由が奪われる感覚というのがどのようなものなのかを教えよう」
再び高速のすり足で間合いに入ってくる。気配が読みにくいから距離感が狂う!
「柔拳法・波緩穴!」
掌底や突きが弾幕のごとく繰り出される。威力は然程ではないが手数が多いため避けきれない。いくつかは受け流し、ガードに成功するが結構な数を受けてしまった。
「……っ!?」
全身の力が抜けていき立っていられなくなる。バランスを崩し尻餅をついてしまった。
「そこまで!」
勝敗は明らかだ。ミオさんの声に構えを解くヒアシさん。た、立てない。辛うじて両腕が動かせるだけだ……。
「全身の力が抜ける経絡を突いたから、しばらくは力が出ないだろう。無理に動かず安静にしなさい――」
「ぬぐぐぐ……!」
震える足や体を叩いて渇を入れ、よろよろになりながらもなんとか立ち上がることに成功した。あ、でも倒れないようにするので精一杯で動けそうにないわ。
立ったはいいけれど、動けずどうにもできなくなってしまった。そんな立ち往生して困っている俺を驚いた顔でヒアシさんが見ている。
「すぐに動けるはずがないのに、まさか立つとは……。君には本当に驚かされるよ」
え? えっ? なに? 結構頑張れば動けるけど、何でそんなに驚いてるん?
よくわからないけれど、知らないところで良い評価を受けたようだ。まあ結果オーライとしておこう。
しかし、完敗したなぁ。俺も結構強くなったと思ってたけど、自信砕かれたわ。まだまだってことだな。もっと力をつけないと!
「は、ハルトくん! だい、大丈夫……!?」
「ハルトさん、だいじょうぶですか?」
ふらふらと立つ俺の元にヒナタとハナビが駆け寄ってきた。おお、丁度いいところに。
「ごめん、ちょっと座り
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