第二章
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「いいな」
「というか巨人今年も最下位だしな」
「百敗ペースでな」
もう十年連続でそうらしい。
「いいことだな」
「それでも巨人の本拠地って嫌だな」
「巨人の本拠地は平壌でいいだろ」
「全くだな」
平壌読売ジャイアンツ、いい名前だと思う。巨人の如き邪悪の権化は日本にあるべきじゃない。その巨人が大好きな夕刊フジやサンケイスポーツと胃一緒にあちらに移るべきだ、体質も北朝鮮そっくりだし丁度いい。
「巨人についてはな」
「そうだよな」
「まあ巨人がいてもな」
それでもだ。
「ここはいい街だな」
「賑やかで何でもあってな」
「お金も稼げる」
「いい街だぜ」
二人でよくこんなことを話しながらよく遊んだ、その中で。
俺は大学で凄く可愛い娘を見付けた、それでその大学の食堂で耕太にその娘のことを話した。
「もう一目見てな」
「可愛いってか」
「そう思ってな」
それでというのだ。
「是非な」
「告白か?」
「しようって思ってるんだよ」
「いいんじゃねえか?」
耕太はカレーを食いつつ俺に答えた、俺は月見そばを食っている。
「御前がそうしたいなら」
「そうか、じゃあな」
「俺は反対しないぜ、それにな」
「それに?」
「御前がコクってよしになっても駄目でもな」
どちらでもというのだ。
「このままな」
「ツレでいるのか」
「そこで御前が周りから何か言われて俺もあってあるよな」
「ああ、あんな奴と付き合うなとかな」
「そんなこと言う奴いるだろ」
女の子の周りなり何なりが言ってくる、人間失恋はそれだけで終わらなかったりするから面倒だ。
「俺そう言う奴も手の平返し嫌いだからな」
「それでか」
「それはしないからな」
こう俺に言った。
「周りの言うことは気にしないさ」
「悪いな」
「悪いっていうかクズにはなりたくないからな」
そうしたことで手の平返しをしてツレとしての縁を切る様な奴はというのだ。
「そんな奴に本当のツレとか出来ないだろ」
「それはそうだな」
「そんな奴は嫌いだしなりたくもないさ」
「だからか」
「ああ、その娘にコクりたいならな」
「コクればいいか」
「そして成功したらよし」
それならというのだ。
「振られてもな」
「それで終わりか」
「ああ、そうだよ」
こう考えているというのだ。
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