78部分:第八話 聖剣伝説その一
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ます。何としても」
「特に狙うべきは」
「誰でしょうか」
「竜魔」
夜叉姫が出した名前はそれであった。
「九忍の筆頭であり総帥の補佐役でもあるあの男を。倒すのです」
「竜魔をですね」
「できますね」
その美麗な目をここでも不吉なものにさせていた。目の光は強いがそれは剣呑なものである。そこには焦りと危惧が浮かんでいた。
「そのうえで風林火山もまた手に入れる」
「風魔の者達に気付かれないうちに」
「その通りです。それでは二人共行きなさい」
「はっ」
「わかりました」
二人は夜叉姫に対して応える。
「陽炎、妖水」
「はい」
「何でしょうか姫様」
「貴方達は次の作戦への出陣の用意をしておきなさい」
二人への指示はこれであった。
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