76部分:第七話 力と力その十二
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
れはな」
「だがこれで戦線離脱は六人だ」
黒獅子は今の壬生の言葉には怪訝な顔になる。そのうえで彼に問うた。
「風魔は七人いる。こちらは僅か四人で」
「これがある」
「これ・・・・・・何っ!?」
壬生が見せてきたその手にあるものを見て目を丸くさせた。
「まさかそれは」
「そうだ。そのまさかだ」
不敵に笑って黒獅子に答える。
「これで劣勢を覆す。いいな」
「・・・・・・そうか。姫様も本気になられたのだな」
「これを出したからには我等が勝つ」
こうまで言い切ってみせる。
「だからだ。安心しろ」
「わかった。では俺は怪我の回復に専念させてもらう」
「そうしろ。御前達六人の分は私が引き受ける」
「頼むぞ。その間な」
「うむ」
黒獅子は静かに試合場を後にする。壬生は横目でそれを見送る。見送りつつ彼が見るものは。
劉鵬はパーティーから帰るとすぐにその道着を持って学園の部室に戻った。そこにあるプラスチックの上にそれを置く。置いた瞬間に部屋の灯りが着いた。
「小次郎か」
「見事だったぜ」
笑顔で劉鵬に告げてきた。彼は学ランになっている。
「パーティーも楽しかったみたいだな」
「ああ」
小次郎の言葉に対して静かに頷く。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ