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風魔の小次郎 風魔血風録
75部分:第七話 力と力その十一
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「柔道は仕掛けるだじゃない!」
 劉鵬が言った。
「相手の技を使うのも柔道のうち。これで終わりだ黒獅子!」
 そう言うと身を屈めた。すると。
「空気投げ!」
「何だと!」
 黒獅子が気付いた時にはもう遅かった。彼は自分の力で飛ばされそのまま後ろに吹き飛ばされた。何とか背中から受身を取ったがそれで。勝負は決まっていた。
「一本!」
 審判達がはそれぞれ旗を揚げる。勝負ありだった。
「一本だな」
「・・・・・・参ったな」
 劉鵬は黒獅子に顔を向けて黒獅子に告げる。見れば彼は畳の上に仰向けに倒れ伏していた。完全に敗北を認めていた。

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