ガンダムW
1678話
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だが。
「アクセル、どうしたんだ?」
基地の中を歩いていると、不意にそんな声が掛けられた。
声のした方に視線を向けると、そこにはデュオと五飛の姿が。
同じガンダムのパイロットだが、この2人が一緒にいるってのは珍しいな。
ああ、でもデスサイズとシェンロンガンダムは改修してるんだし、そう考えればこの2人が一緒にいるのはそんなにおかしくないのか?
まぁ、改修しているのはピースミリオンで、ここはD-120コロニーだから、十分におかしいのかもしれないが。
「いや、ちょっとピースミリオンに連絡を取ろうと思ってな」
「何かあったのか?」
鋭く尋ねてくる五飛の言葉に頷き、先程サリィから聞いたOZが2つに割れたという説明をする。
「本気かよ? 今でさえ、OZは色々と追い詰められてるってのに、こんな特に内輪揉めとか……」
「ふんっ、現在の自分達の状況が我慢出来ず、その苛立ちを味方に向けたのだろう」
信じられないといったデュオの様子に、鼻で笑う五飛。
「トレーズという存在がMDを嫌ったのが原因らしいな」
「……MD、か。俺もあまり好きにはなれん。あのような人形など……戦士としての意志すらないのだからな」
どうやら五飛もMDはあまり好まないらしい。
俺にとってはそうでもないのだが、やはりこのW世界において無人機というのは色々と忌避すべき対象だという事か。
「ま、戦力になるのならそんなに悪いとは思わないけどな。……シャドウミラーで導入する予定はないが」
一定以上の技量があれば、MDは的でしかない。
そう考えれば、俺達にとってMDというのは維持費の方が高く付くことになるのは間違いなかった。
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