暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1678話
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「それはないと思いますよ? 幾らゼクス・マーキスがOZの中ではエースパイロットとして人気があっても、1つの組織になる程とは……」
「だと、いいんだけどな」

 サリィの言ってる事は正しい。
 普通なら、ゼクスが兵士の信望を集めていても、トレーズの前では霞んでしまいかねない。
 だが、今のトレーズ派は、その名前と違ってトレーズが参加していない。
 そこにゼクスが直接参加している組織となれば……

「とにかく、今のOZがそのような状況になっているので、現在連合軍がOZに対する攻撃を激しくした方がいいと主張する者と、逆に今は様子見に徹した方がいいと主張する2つに分かれています」
「へぇ……予想外だな。てっきり攻撃一色になるものだとばかり思ってたけど」

 攻撃をすると主張するのは、現在のOZは連合軍と満足に戦う事が出来ないという者だろう。
 OZが2つの勢力に分かれて争い、更には何故か……そう、何故かバルジはOZの勢力圏内に現れる。
 そう考えれば、OZが満足に迎撃出来ないという考えは決して間違っている訳ではない。
 そして現在は様子を見るようにと主張している方は、2つに分かれたOZがお互いに潰し合い、戦力を磨り減らしてくれる事を期待しているのだろう。
 また、ここで下手に連合軍が手を出せば、共通の敵が現れたという事で、OZが再び1つに纏まる可能性を考えているのだろう。

「アクセル代表はどちらに賛成です?」
「俺か? 俺は……後者だな」

 そう、膠着状態が出来るだけ長く――ウイングゼロが完成するまで――続いて欲しい俺にとって、協力すべきは静観の方だった。

「意外ですね。アクセル代表なら、真っ先にOZに攻め込んで、両方纏めて倒してしまえ、と言っても不思議ではないのですが」
「お前、俺を一体何だと思ってるんだ?」

 一度、本気でサリィが俺をどう思っているのかを聞いてみた方がいいような気がする。
 ……まぁ、自分が攻撃的だと思っているのは、自分でも承知してるんだが。

「その事は後で凛や綾子も一緒に話しましょうか」
「……そうだな」
「ふふっ、ああ、それと……セプテム将軍もアクセル代表と同じ意見だそうですよ? 現在は様子見の方がいいと」
「また、随分と……こっちも予想外だな」

 俺が関わった影響で色々と変わっているセプテムだが、それでも攻撃的というか、タカ派というか、そういうのは基本的に変わっていない。
 特に今は連合軍でもMDの数を揃えつつあり、実際にこの前会った時には連合軍のMD部隊がOZのMD部隊に勝ったと、そう言っていたのだから。
 だからこそ、てっきり今回も攻撃をした方がいいと主張しているのかと思いきや……まさか、見守る方を選ぶとは。
 何がどうなってそうなったのか、出来れ
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