ガンダムW
1678話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
最悪の想定であり……エピオンはまだ影も形もない可能性というのは十分にあるんだが。
ああ、そうだ。最悪の想定と言えば……
「ゼクスはどうしてるか分かるのか?」
トールギスUに乗っているゼクス。
これは、エピオンの存在が不明である以上OZの最大戦力と言ってもいいだろう。
原作のように大量にMDを運用出来る訳ではない財団派にとって、トールギスUを使いこなすゼクスというのは厄介極まりない筈だ。
「いえ、分かりません。宇宙でもOZの内乱は続いていますが、そこに姿を現した様子がありませんから」
「……地上に戻ったのか?」
そう呟くも、そこに疑問が生じるのは仕方がないだろう。
元々ゼクスが宇宙に来たのは、俺との再戦を望んでの事だった。
だが、その戦いはまだ行われていない。
そんな今の状況で、ゼクスが地上に戻るのか?
勿論その可能性は皆無とは言わないが、それでもどこか違和感の残る話だ。
ゼクスの性格を考えれば、まず間違いなく誰もがそう思うだろう。
そもそも、ゼクスはOZに対する帰属意識というのはそこまで高くはない。
元々はサンクキングダム滅亡の復讐をする為、OZに所属したのだから。
その復讐に関しても、ルクセンブルク基地を守っていた軍人が死んでいる以上、その帰属意識は更に減っているだろう。
原作でも、ルクセンブルク基地を攻略して仇を取り、サンクキングダムを解放した後にはヒイロとの戦いに熱中していったしな。
それでもすぐにOZから離れなかったのは、トレーズがゼクスの……ミリアルド・ピースクラフトの友人だからだろう。
その友人が囚われの身となってしまったとなると、もしかしてトレーズ派にゼクスが味方をするか?
財団派に味方をするというのは有り得ない以上、やはり可能性としてはトレーズ派か、それともOZを離脱か。……大穴として、ゼクス派を作るという可能性も……いや、どうだろうな。
原作のオットーを始めとして、ゼクスに心酔しているという者は少なからずいる。
ノインもいるしな。
そう考えれば……
「最悪、OZは3つに分かれる可能性も否定出来ない、か?」
「本気ですか?」
呟かれた俺の言葉に、目の前のサリィが信じられないといった表情を浮かべる。
まぁ、中東連合やバートン財団のように幾つも勢力がある以上、それが更に増えるというのは遠慮して欲しいというのが正直なところなのだろう。
元々ガンダムWは原作でもポコポコと組織が現れては消え、といった事が多かった。
それが更に増しているのだから、連合軍にとっては堪ったものではないだろう。
この世界の組織の多さはちょっと異常だと思うのは……俺が他の世界を知ってるからだろうか。
「トレーズ派、財団派……そして、ゼクス派
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ