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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女Re.
第四話 漆黒と蒼の舞踏
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急かしている様に思えます。……考え過ぎ、ですかね。
PICを起動して若干浮き上がると、そのままピットの射出ゲートに向かいます。
「行きましょう……玉鋼。」
遡る事数分ーーーー
「へぇー、あなたがオルコットさんね?」
第三アリーナのBピット。機体の最終チェックをしていたセシリアにいたずらっ子の様な軽い声が掛けられる。
「………そうですが、貴女は?」
「アタシ?アタシはジルベルタ・オルランド。長いからジルでいいよ。」
赤毛の少女、ジルは軽快に笑う。
「それで、ジルさん。私に何か御用ですか?」
「うーん……用っていうか……楓の対戦相手を見とこうと思ったんだけど。」
「……あの方のお知り合いですの?」
「うん、ルームメートだよ。」
そう言ってジッとセシリアを見つめるジル。どうやら本当に用らしい用は無いらしい。
「そうですか……今日は大変でしょうけど頑張って下さい。」
「??どうして?」
「どうしてっ……て、無様に敗けた神宮司さんと同室では色々と大変でしょう?」
何の事か分からなかったジルだが、数秒かけてその意味を咀嚼する。
「ああ………そーゆー事ね……。あなたじゃ楓には勝てないよ。」
「…………はい?」
突然の一言に固まるセシリア。
「あなたじゃ勝てないって言ったの。」
聞こえてないの?とでも言いたげにもう一度繰り返すジル。淡々としたその態度にセシリアの顔が徐々に赤く染まっていく。
「誰が、誰に勝てないと?」
セシリアの怒気を孕んだ問い。しかし、ジルは馬耳東風とばかりに聞き流す。
「楓は本気だよ。本気であなたを叩き潰しに来てる。……あなたはどう?そこまで本気になってる?」
「……どちらが正しいのかは終われば分かります。」
「……楽しみにしてるよ。あなたがどこまで“素”の楓を引き出せるのか。」
「………?まあ、いいですわ。ブルーティアーズ!」
セシリアが自身の愛機をコールする。蒼天を思わせる鮮やかな装甲に包まれ、ピットを飛び出した。
「逃げずに来たようですわね?」
「逃げる理由もありませんから。」
開戦前から火花を散らす楓とセシリア。蒼穹を映したかの様な蒼い機体と、闇夜を凝縮したかの様な漆黒の機体が20m程の距離を空けて対峙する。
「最後のチャンスを差し上げますわ。今すぐに私に土下座して謝罪なさい。そうすれば、赦して差し上げない事もありません。」
「それはそれは……申し訳ありませんでした。何分私ごときのセンスではあの程度の皮肉が精一杯で。」
「退く気は……無いようですわね?」
「あると
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