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風魔の小次郎 風魔血風録
72部分:第七話 力と力その八
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「それでどうして御前なんだよ」
「俺がそんなに不安なのかよ」
「不安っていうか怖いぞ」
 劉鵬も随分と言う。
「項羽とかならともかくな」
「近いうちに戻ってくるんだろ、そういえば」
「それはな。もうすぐだ」
「そうか」
「そうだ。それで全員揃う」
 劉鵬はそれが少し楽しそうだった。
「それに対して夜叉は残り五人だ」
「ああ」
「俺が黒獅子を倒せば残り四人だ。風魔の圧倒的優位になる」
「だったらこの勝負もらったな」
 小次郎はこう述べて笑顔になる。
「俺達の勝ちでな」
「ああ。何はともあれそのサポートを頼むぞ」
 何だかんだ小次郎を認めている劉鵬だった。こう述べてそれから道場を後にしてステーキとカツを食べるのだった。それが終わってから劉鵬は一人またあの神社の前を通った。するとそこで黒獅子が神社でお祈りをしていた。劉鵬はそれを見て楽しそうに笑って述べるのだった。

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