第百八話 プールサイドからその一
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第百八話 プールサイドから
ソフトを舐めつつだ、イタワッチさんはお店の前からプールの中を見回してそのうえでこんなことを言った。
「カップル多いわね」
「それか夫婦か」
イタワッチさんも言う。
「そうした人達がね」
「多いわね」
「子連れの人も」
見れば子供連れのお母さん達も多い、当然お母さん達も水着だ。親父が見たらここは殆ど全員駄目だt言っているところだ、交際相手がいる人には絶対に手を出さないからだ。
「何かね」
「一人だけの人いないね」
「男の人も女の人も」
「誰もね」
「デートスポットでもあるからね」
僕は二人にアイスを食べつつ答えた。
「ここは」
「だからなのね」
「カップルとかばかりなのね」
「そうだよ、ハウステンボス自体がね」
特にこうした季節はだ。
「デートスポットでもあるんだ」
「遊ぶ場所でもあるから」
「余計に」
「そうなんだ、特にプールはね」
夏と言えばと言ってもいいこの場所はだ。
「カップルが多くて当然だよ」
「そういうことね、けれどね」
イタワッチさんはまた見回してから再び言った。
「一人でも楽しめそうね」
「このプールも」
「そう、泳いだりして」
「まあね、色々と充実してるしね」
プールにしてもだ。
「だからね」
「それでよね」
「一人でもね」
「楽しめそうね」
「そうした場所だよ、というかね」
僕は二人にこうも言った。
「テーマパークという場所はね」
「一人でも楽しめる」
「そうした場所なのね」
「そうだよ、友達にいるんだ」
台湾から来た曹君だ、何でも曹操孟徳の末裔とのことだけれど自称だからどうにも疑わしいと思う。かく言う本人もまあ違うとか言う時もある。
「テーマパーク巡りが趣味の子が」
「その人はなのね」
「いつもね」
「一人でなのね」
「巡ってるけれど」
「楽しいって言ってるのね」
「そうなんだ」
実際にだ。
「関西限定でそうしてるけれど」
「実際に一人で楽しんでいて」
「そうしてるよ」
こう皆に話した。
「それでブログにも書いてるよ」
「そうした楽しみ方もあるのね」
「テーマパークにはね」
実際にだ、こうしたことを話してだ。
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