非常事態
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哀想な女性も一緒にいたってことは、彼女を連れていなくなったという男性も来ているということか?むしろあの女の人と同格くらいの感じで話していたから、彼女が敬語を使っていた男性がリーダーってことでいいのかな?
「他にはシリルを元に戻した奴か?」
「違います!!変えられたんです!!」
彼らは見ていないが、体のありとあらゆるバランスを崩す魔法?を使う女性。俺はあの女の人を倒して元に戻らないといけないから、彼女は意地でも倒さなければならない重要人物なんだよな。
「他には?」
「変身した相手を操ることができる女の人がいました。それでサクラたちがやられちゃいまして・・・」
ルナと呼ばれた女性は、サクラに変身したり俺に変身したりして体の自由を奪ってきた。あれのせいで恥ずかしい思いをさせられたこともあって、思い出すと無性に腹が立ってくる。
「この六人が俺たちが会ったメンバーだな」
「あとはシリルたちが倒してましたし、雑魚ばっかりって感じでした」
アジトに乗り込んだだけに待ち構えていた人数もなかなかのものだった。それを言い訳にしていいわけではないけど、もう少し相手が少なければこんなことにはならなかったと思う。
「一夜さんたちを倒したのは、ホッパーと名乗る男らしいけど、詳しくはよくわからなくて」
「「ホッパー??」」
ヒビキさんが一夜さんたちから聞いたわずかながらの情報を話してくれると、シェリアとウェンディが反応する。俺はその名前に聞き覚えがないため、何も反応することができない。
「知っているのか?」
「はい!!」
「前のクエストで、同じ名前の奴に会ったの」
それを聞くと、さっきの女剣士・・・エーメだっけ?彼女がいることと繋がってくる。彼女を連れていった本人がいるとなれば、彼らが以前退治した山賊たちの仲間であることはほぼ間違いないだろう。
「そいつがどんな攻撃をしてくるか、わかるか?」
「いえ・・・」
「レオンの攻撃を受け止めたことくらいしか・・・」
ケガをしていたとはいえ、あいつの攻撃を片手で受け止めたって話だったし、相当な実力者であることはいうまでもないだろう。これで敵の主戦力は七人・・・いや、違うな。
「あとはお嬢たちを襲った奴か」
最後に、力を振り絞って城へと帰ってきた三人を襲った犯人。しかし、彼女たちは意識が朦朧としているらしく、詳しい話しはまた後日・・・になりそうかな?
「お嬢を殺った奴なら、わかるかもしれない」
まだ殺すなよ、という突っ込みは当たり前すぎるのであえてやらないが、グラシアンさんのその言葉には注目が集まる。さっき王国兵から受けた伝言と何か繋がってくるのだろうか?
「どういうことだ?」
「もしお嬢の言う通り、イザベリーにやられたんなら、あい
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