51.逃がした魚は大きい。でも後悔なんてしてないんだから!
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<サラボナ>
「ぶぃ〜い!ルドルフは何処だ!隠すと為にならんぞ!」
何これ?
「まぁいい…眠気覚ましにお前らを「あはははは!何これー!?」
俺は現れた怪物を見て、腹を抱えて笑い転げた。
「あはははは!すげー不細工ー!あはははは…でも可愛いー!」
「な!?に、人間…」
「あはははは!不細工で可愛い!あはははは…ぶさかわ!あはははは!ぶさかわ、ぶさかわ!!あはははは!!」
「い、いい加減にしろー!不愉快な人間め!!」
でかい化け物が怒号を発する!
俺は笑うのを止めて正面から向き直る。
今の怒号で、双子を始め皆緊張している様だ…が、
「ぷー!!…やっぱムリ!だってぶさ可愛いんだもん!あはははは…」
ムリでした。
我慢出来ませんでした。
「このブオーン様を舐めるなー!」
自称ブオーンが大きな腕を振り下ろす!(名前は不細工だね!)
皆、辛うじて避けた様だが足場の悪いこちらは不利だ!
俺は振り下ろされた腕を伝い、ブオーンの頭へ近付き3つある内の額にある瞳に剣を突き刺した。
「おいたはいけません!」
ブオーンは頭を抱え苦しみもがいている!
上下左右に頭を振る為、俺は突き刺した剣にしがみついていたが、剣が抜けてしまい勢い良く振り飛ばされた。
俺は先程まで居た塔の最上階をイメージし、魔法を唱えた。
「ルーラ」
「お父さん!大丈夫!?」
短距離ルーラに成功です。
ポピーが俺を心配してくれた。
「イェ〜イ!結構楽しかったでぃす」
他のみんなはそれぞれ魔法等で攻撃を行っているが、俺はポピーを高い高い(+放り投げ)をしてじゃれ合っている。
「キャー!お、お父さん、やめて!高いの怖いの!ヤメテー!」
どうやら娘は俺と違い賢いらしく、高い所が苦手の様だ!
そうこうしていると、ティミーのライデインがブオーンに直撃し力尽き倒れてしまった。
やがてブオーンの身体は消滅し、跡には大きな宝箱が残った。
・
・
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俺達は塔を下り、宝箱を開けに行く。
開けると中には豪華な赤いマントが一つ…
それと奇妙な生き物が1匹入っていた。
「ぷ〜?」
スライムより、ちょい大きめのサイズの小型ブオーンが、邪気の無い瞳で見上げている。
ちょー可愛いー!
いや、やっぱりぶさ可愛い!
「イェ〜イ!お前は今日から『プオーン』だ!あはははは…ぶさかわー!」
俺はプオーンを高い高い(+放り投げ)し、じゃれあっている。
「ぷー!ぷー!!」
<サラボナ−ルドマン邸>
「わっはっはっは!私が準備をしている間に化け物を倒してしまうとは!いやー、愉快!愉快!」
準備〜?
逃げ出す準備か?
「しかも息子が伝説の勇者とは!運命とは面白い!わっはっはっは!」
ルドマンさんは豪快に笑い続ける…そりゃ
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