第20話 D∴G教団壊滅作戦 前編
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れない。でも……」
「分かってる、二人でなら戦えるよ」
「ああ、行くぞフィー!」
「了解!」
魔獣は見た感じゴーディシュナーと前に戦ったエルダーマンティスを掛け合わせたような見た目をしている。ゴーディシュナーのパワーにエルダーマンティスの俊敏性が加わったと考えると厄介な相手だぞ。
「ガァァァァァ!!」
魔獣は雄たけびを上げながら両腕の鎌を振り下ろしてくる。僕は刀を使って魔獣の攻撃を受け流して脇腹を斬った。
「リィン!」
「よし来た!」
フィーが僕の肩を踏み台にして跳躍し怯んだ魔獣目がけて銃弾を放つ。魔獣は腕を組んで防御するがその隙に背後に回り込んで斬りつけた。
「グガァァァァ!!」
魔獣が痛みで鎌を滅茶苦茶に降ってくるが後ろに下がってかわす。するとフィーが一旦溜めの動作に入り動きを止める。
「『スカッドリッパー』!」
直後フィーの姿が消えて魔獣の片腕の鎌が斬られて宙を舞っていた。フィーの得意技スカッドリッパーだ。前よりも威力と速度が上がっている。
「これで終わりだ、『孤影斬』!」
僕は三日月型の斬撃を魔獣目がけて放つ。魔獣はもう片方の鎌で防ごうとしたが鎌ごと真っ二つにされて消えて行った。
「やったね、リィン」
「フィーのアシストのお蔭さ。前よりも強くなっていて驚いたよ」
「えへへ……」
フィーの頭を撫でながら僕は来ていた道を見る。
「ここはもう通れないし、一度戻って別の道を探そう」
「ん、了解」
撫でられて可愛らしい笑みを浮かべていたフィーは直に仕事をこなす時の表情に切り替える。この切り替えの速さは見習わないといけないな。
「どうかしたの?」
「いや、何でもないよ。それよりも先を行こう」
僕たちは来た道を戻り別の道を探した。
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side:ルトガー
俺とアリオスはアルタイルロッジの奥を目指して走っていた。道中にいた戦闘員たちはあらかた無力化した、残るは此処を仕切る幹部だけだ。
「ルトガー殿、本当に良かったのか?二人を残してきて……」
「……本当は心配だ。だがリィンの言う通りここで教団の奴らを逃せばまた同じ悲劇が起きちまう、だから確実にこの場で奴らを捕らえる。それにフィーが一緒ならあいつは大丈夫だ」
「……そうか、なら遠慮なく戦うとしよう」
アリオスはそう言って更に走る速度を上げたので俺もその跡を追う。しばらく走っていると前に通った一本道の部屋より大きな空間が広がる場所についた。
「ここが最深部か?幹部らしき奴は見当たらないが……」
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