第20話 D∴G教団壊滅作戦 前編
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「……時間だ、行くぞ!」
アリオスさんの言葉と同時に僕たちは駆け出した。
「ん……あれは……!!し、侵入者だ!」
「何だと!?改造魔獣を出せ!」
僕たちを見つけたD∴G教団の戦闘員がそう叫ぶが次の瞬間団長の持つ刀の斬撃で吹き飛ばされていた。
「作戦通りに俺とガイで生き残っている子供たちを探す、アリオスたちは戦闘員の無力化を頼むぞ!」
「了解した!」
セルゲイさんとガイさんが生き残った子供たちを探しに向かう、僕たちはその場に残り戦闘員や改造された魔獣と戦う。
「これが話にあった改造魔獣か。奴らめ、使えるものは何でも兵器にするつもりか?」
「関係ねえ!邪魔する奴はぶっ飛ばすだけだ!」
団長とアリオスさんの斬撃が次々と戦闘員を無力化して魔獣だけを切り裂いていく。あれで戦闘員は生きてるんだから二人の力量に改めて驚いた。
「フィー、僕たちも行くよ!」
「了解!」
僕もフィーと協力しながら戦闘員や魔獣と戦っていく。僕の斬撃が一体の魔獣を真っ二つにして背後から襲ってきた戦闘員をフィーが蹴りとばし、フィーの横から襲ってきた魔獣を僕が殴って怯ませた隙にフィーが双銃剣で打ち抜いた。
「何て奴らだ……!」
「あそこに誘い込むぞ!」
戦っていた戦闘員たちが僕たちから逃げようとする。一人も逃がす訳には行かないので僕たちも追いかける。しばらく進むと広い空間に出た。
「ここは一本道になっているのか。左右は穴で底が見えんな」
「気を付けろ、こういう地形こそ何か罠があるもんだ」
団長の指示通り辺りを警戒しながら一歩ずつ前に進んでいく。
「ククク……皆仲良く奈落に消えろ!」
カチッ……ドガァァァァァンッ!!!
僕たちが歩いていた橋が急に崩れだしたので僕はフィーを抱えて後ろに飛んだ。何とか落ちずにはすんだけど団長達と引き離されてしまった。
「爆弾が仕掛けてあったか!」
「リィン、フィー!大丈夫か?」
「僕たちは平気です。でも分担されてしまいました」
「ん、どうしようか……」
僕たちがそう考えていると背後に気配を感じた。振り向くと巨大な鎌のような両腕を持った獣のような魔獣が立っていた。
「考えている暇は無いみたいだね」
「そうだね。……団長!!二人は先に進んでください!マゴマゴしていたら他の奴らに逃げられてしまいます!」
「だが……」
「大丈夫です、今の僕にはフィーがいますから」
「……分かった、必ず生き残れよ!」
団長とアリオスさんが先に向かうのを見届けて僕は魔獣に振り替える。
「フィー、見た感じこいつは強い。一人じゃ勝てないかも知
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