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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第557話】
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してたらヒルト君が軽蔑しちゃうんじゃないかな?」
「え? お兄ちゃんが?」
唐突な兄の名前に、動きが止まる美冬、それに呼応してか一部女子生徒は湯船から上がった――無論美冬の被害から逃れるために。
「そうそう、お風呂場で美冬ちゃんが皆のおっぱい揉んで回ってるって知ったら――」
「……うーん」
思うところがあったのか、大人しくなる美冬、安堵したのか軽く息を吐く生徒――刹那。
「……バレなきゃ大丈夫かな」
「え?」
一瞬だった、尋常じゃない機動で安心しきっていた女子生徒の背後に回った美冬の目はまたも妖しく光始めた。
「バレなきゃ大丈夫。 仮にバレたとしても……おっぱい揉まれた子達の反応を一部始終お兄ちゃんに話せば――」
「ちょ、ちょっと美冬――やぁぁああんっ!」
むぎゅぅっ!っと形の良い乳房が美冬の手のひらで揺らされ、形を崩された。
女同士とはいえ、目の前で繰り広げられる行為に戦々恐々とする子もいるのだが、それ以上に興味があるのか顔を赤くしながらされるがままの女子生徒を見る子も。
IS学園は基本女の子のみの為、同性同士でのお付き合いする子も居るとか居ないとか。
浴場に響き渡る甘美な声が一通り木霊し、美冬が揉むのをやめると息も絶え絶えの女子生徒と、艶々に輝く美冬が満足そうに頷いた。
「うんうん、良いおっぱいしてますなー」
二人目の犠牲者が出た所でふと美冬は自分の乳房を見た。
さっきちらっと兄の名前が出たからだ――そういえば、最近お兄ちゃんとスキンシップしてないな――と、脳裏に以前行われた行為がフラッシュバックされ、美冬も顔が赤くなった。
「美冬ちゃん? 顔赤いけどのぼせちゃったの?」
「え? そ、そんな訳ないじゃん。 と、とりあえず他のお風呂入ってくるーっ」
あまり悟られない様に美冬は其処を後にした、美冬の被害を受けたセシリアと女子生徒は安堵のため息を吐き、被害を受けていない子は安心しつつも何故か残念という気持ちに駆られた。
場所は変わり泡風呂、泡立つ湯船に浸かってるのは――。
「んんっ! 泡風呂気持ちいいなーっ!」
結ったポニーテールを下ろした美春だった、他の子は居なく、美春一人で独占してる状態だ。
「はぁ……でも、ヒルトと一緒に入れないのが残念」
美春自身羞恥心が無いわけではない、だがISコアの頃はずっと離れず傍に居たのだから今の状態はある意味彼女にとっては寂しいのだ。
義理の兄妹だが、美春自身はヒルトがマスターであることには変わらないのだ。
ぐるぐる悩んでいると美冬が現れる、だが美春はそれに気付かなかった。
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