ガンダムW
1677話
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の言葉に、セプテムは笑みを浮かべながらそう告げる。
妙に上機嫌だな。
「何かあったのか?」
「ああ。実は昨日OZとの戦闘になった。もっとも、本格的な戦闘という訳ではなく、偶然遭遇したという程度の戦闘だが」
それなら、そこまで大きな戦闘という訳ではないな。
しかもこうしてセプテムが喜んでいるという事は……
「勝ったのか」
「そうだ。こっちもMDを運用する為の部隊だったから、そういう意味ではOZと戦力的には変わらない」
「だろうな」
勿論細かい改修作業とかはされている可能性があるが、それでもMDシステムの関係上、大きな改修は不可能な筈だ。
いや、AIのプログラムを考えれば、全機が統一した性能である事を求められる筈だから、寧ろ一切改修作業はしていないと考えた方がいいか?
機体を改修すれば、当然のようにAIのプログラムの設定数値を始めとして色々と終始する必要がある。
その辺の労力を考えると、大規模な改修……それこそデスサイズからデスサイズヘルにするような改修ならともかく、ヘビーアームズやサンドロックを宇宙用に対応する程度の改修はしない方がいいだろう。
スラスターの増設とか、結構改修はされてるんだけどな。
ともあれ、MDの場合は細かい改修はないと考えてもいいだろう。
特に連合軍はMDを開発したOZではなく、そのOZから……正確にはバートン財団がOZから手に入れたトーラスの生産プラントを、更に奪って使っている。
そう考えれば、連合軍のMDの運用についてはどうしてもOZより出遅れていると言えるだろう。
……まぁ、それでも連合軍の国力を考えれば、MDの数を揃えるという点で有利だったのだろうが。そして……
「数を揃えたからこそ、OZに勝てたか」
「そうだな。MDのおかげで、パイロットの操縦技術の差はそこまで重要なものではなくなった。今は、MDを更に増産しているところだ」
「……上機嫌のところ悪いが、1つ忠告だ。MDは確かに強い。一般の兵士相手であれば、それこそ相手にもならないだろう。だが……逆に、相手が一般の兵士でなければ、MDはただの案山子にすぎなくなる。それこそガンダムのパイロットくらいの操縦技術を持っていればな」
「ライトニング・カウントか」
俺の言葉で少しは頭を冷やしたのか、セプテムが多少憂鬱そうに呟く。
「ああ。しかも以前と違って今のゼクスは俺と同じトールギス、トールギスUを使っている。MDを何機集めても……敵ではない」
もっとも、数を揃えて消耗戦を仕掛けるという手段はあるんだが。
ゼクスの精神的な疲労を考えれば、向こうにとってはこれ以上嫌な戦い方もないだろう。
消耗戦となると、連合軍の被害も大きくなるのは間違いないが……そこはそれ、OZと比べても高い
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