第4章:日常と非日常
第101話「合間合間の非日常」
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こそ、その図体でよく隠れていたと思えたな?」
正直言って隠密には明らかに向いていない体だ。
「仲間はほとんどやられたようだが...俺を捕まえられるとでも?」
「慢心していると足元を掬われるぞ?....こんな風にな!!」
足を踏み込むと同時に、仕掛けておいた魔法を発動する。
大男の足元から爆発するように魔力が膨れ上がり...。
「ふんっ!!」
その上から大男の魔力で叩き潰される。まぁ、予想通りだ。
「その程度の魔力で粋がるなよ!ガキが!」
「......!」
魔力が少なく、出力も足りなかった。だから叩き潰された。
その事実により、大男は僕に近接戦を仕掛けてくる。
...かかった。
「ふっ!!」
―――導王流“撃衝”
「がはっ!?」
袈裟切りに振るわれる斧を、リヒトで滑らすように逸らす。
同時に、空いた右手に魔力を込め、思いっきりカウンターをぶちかます。
「はぁっ!」
「がっ...!?」
さらに、右足を軸に体を回転させて左足で上段蹴りを顔面に当てる。
もちろん魔力込みなため、威力は高い。
「はい、チェックメイト。」
「ぐっ、まだ、だ....っ!?」
それだけでは大男は倒れなかった。...が、これで終わりだ。
掌底と蹴りが当たった所からネット状のバインドが広がり、拘束する。
「なっ!?攻撃を当てた所に魔法を...!?」
「言ったろ?“チェックメイト”と。」
魔力を撃ち込み、無力化する。
「相変わらずの手際だな。さすがに僕もそれはできないぞ。」
「魔力が少ないのなら少ないなりに生かすのがポリシーだからな。...外の戦闘も終わったみたいだな。」
「なら、帰還しようか。」
魔法陣を展開し、僕らはアースラへと帰還する。
...と、まぁ、こんな感じで管理局の手伝いを続けている。
夏休みの宿題も終わらせれるものは終わらせたので、修練も兼ねて戦っていた。
「そうそう、そうやって術式を組んで...放つ。」
―――術式“火焔旋風”
「わひゃぁああっ!?」
もちろん、アリシア達の霊術の指導も怠っていない。
僕はともかく、椿や葵は地球にいる事が多いため、頻繁に教えているようだ。
「いちいち驚いていたらキリがないぞ。コントロールはできてきたから、次だ。」
「うぅ、出力の調整が難しい...。」
アリシアは、霊力関連に才能を持っていたのか、メキメキ力を伸ばしている。
威力の調整はともかく、それ以外は既に一人前に迫っている。
「アリサは火属性、すずかは
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