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オズのアン王女
第十二幕その十一

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「最初から言うものよ」
「そうですか」
「そう、だからね」
「いい予言を聞いて」
「悪い予言は事前に対策を用意しておけばいいのよ」
「それだけですね」
「ええ、後から予言されていたとかいう人は気にしない」
 起こってから言う人はです。
「それでいいのよ」
「成程」
「ただその漫画は一度読んでみたいわね」
 興味も持ったアンでした。
「どんなものか」
「人によってはギャグ漫画だっていいます」
「笑える漫画なの」
「そうみたいです」
「そうした漫画なのね」
「僕も聞いてるだけですが」
「無責任に滅亡を煽ってるのなら」
 そうした場合はといいますと。
「罪があるわね」
「そうですか」
「そうでなくて言ったらおかしな人だし」
「何でも滅亡滅亡だって言ってると」
「破滅願望っていうの?」
 アンは首を傾げさせてこの言葉を出しました。
「オズの国にあるかしら」
「こうした言葉が」
「ええ、あるのかしら」 
 こう言うのでした。
「オズの国に、今言ったけれど」
「オズの国でそうした考えはないわね」
 ドロシーがアンに答えました。
「皆前向きだから」
「そうよね」
「滅亡だ破滅だっていうよりは」
「前に進んでいるわね」
「そうした世界だから」
「そんな人もね」
「いないわ」
 その漫画の主人公の人達みたいにスプーンが落ちただけで人類滅亡だと言う様な人はそれこそです。
「実際にね」
「そうよね、まあお話はこれ位にして」
「そうしてよね」
「遊びましょう」
「今から」
「そうしましょう」
 こうお話してです、そしてでした。
 皆は実際に午後の遊びに入りました、この日は野球をして遊びましたがその野球が終わってです。晩御飯の前にです。
 ドロシーの携帯が鳴って出るとです、オズマからでした。オズマはドロシーに対して明るい声で言ってきました。
「無事に終わったわね」
「ええ、今日のお昼にね」
「何よりよ」 
 オズマは電話の向こうでにこにことしていました、声にそれが出ています。
「本当にね」
「いい予言でね」
「その予言がいい結果に終わって」
「ええ、私も今とても嬉しい気分よ」
「そうよね、それでだけれど」
「それで?」
「こちらには何時帰って来るの?」
 オズマはドロシーにこのことを聞くのでした。
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