第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change4:臆病なヴァンパイア〜Governor of the future〜
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びれを切らしたイッセーが強引に連れ出そうとギャスパーの肩を掴んだ時ーーーー。
ーーーー周りの景色が灰色になった。
いや、正確には時が止まっているの方が正しいか。
「おやおや、時間停止とわのう。中々趣な芸をするのう」
「ど、どうなっているんだ??シンと羽衣以外みんな動いていないぞ??」
イッセーは状況が飲み込めていないようで困惑しており羽衣は俺と同じく今の状況を把握している。
それにしても状況から推測するに恐らくこれがギャスパーの能力か、当の本人はいつの間にか移動したか部屋の隅で怯えている。
それにしても時間停止能力か。確かに厄介極まりなくそして危険な能力だな。
しかもこの状況恐らくギャスパーは自身の能力を制御しきれていない。
とりあえず話が進まなくなるので能力を解除してもらおう。
「ギャスパー、そろそろ能力を解除してもらえないだろうか?」
「な、何で動けるんですかぁぁぁぁ!?」
どうやら本人にですら状況が飲み込めていないようだ。
そして停止の効力が切れたか、部屋の景観の色彩が元に戻り停止していたみんなも動ける様になった。
「あれ?今何かされたような気がします…」
「そうだな…確かに何か術を掛けられた様な…」
ゼノヴィアとアーシアはイッセーと同じく状況が呑み込めておらず、木場や朱乃さん、小猫はまるでいつものことのようにあきれた表情をしていた。
「怒らないでください!!怒鳴らないでください!! ぶたないでくださぁぁぁぁいっ!」
当の本人はまるで虐待を恐れているような言動をしていた。
そうまるで、過去に本当に虐待を受けていたかのような。
「大丈夫じゃ。妾たちはおぬしに危害を加えるつもりわない。それに面白い体験をさせてもらったのでな、むしろ感謝しておる」
「ほ、ほんとですか?」
「そうだ、みんなに危害を加えていないし敵意も感じない別にお前を咎めたりしない」
まあ、こんなメンタルだ。能力が暴発するのも仕方ない。だが放っておくのも問題だな。
どうするべきか…。
「この子の能力神 器の名前は停 止 世 界 の 邪 眼名前の通り視界に移した相手の時間を停止させる能力よ。でもシンと羽衣さん。そしてイッセーには効果が薄いから大丈夫よ」
「なぜですか?部長」
確かになぜ俺たちに効かなかったのか気になる。
「おそらく宿主と実力が離れすぎている対象には効果がないみたいなの。これはお兄様とグレイフィアが証明してくれたわ」
なるほど。おそらくギャスパーはサーゼクスとグレイフィアさんの目の前で力を暴発させたのか。
「それでね。シン、イッセー。あなたたちに
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