暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第56話『適応』
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
事が引っ掛かったようで・・・


「ボク、言葉を覚えたのは良いけど、それ以外は何もわからないよ?」

「あ…確かに」


ここに来て重大な事実が発覚。要は、国語は覚えたけど、数学とか理科はわかんないって話だ。


「テスト受けさせない、っていうのは無理な気がするな。結月の事情を知ってるのは魔術部だけだし」

「ううん、ボク頑張って勉強するよ!」

「え?」

「書き取りだってすぐ覚えたんだ。きっと大丈夫!」


結月の早期習得には目を見張るものがあったが、さすがに勉強を一から始めるのは無理があるのではないだろうか。

・・・という事を晴登は危惧したが、口には出さなかった。彼女がやる気でいるのに、わざわざその気を削ぐつもりはない。絶対無理、とは言い切れない訳だし。


「わかった。じゃあまた勉強しないとな」

「うん!」


いつものように、結月は爽やかな笑顔を浮かべる。それを見て、晴登はまたも安心した。
結月の笑顔には、どうしても逆らえない。


「よし、家帰っても勉強頑張るぞ!」

「おー!」

「じゃあ家まで競走だ!」ダッ

「負けないよー!」ダッ


和気あいあいと二人は帰る。
忙しかったけど、今日も楽しかった。

明日も楽しく過ごせたら良いな。





「ゴール!」

「足速いなオイ!」


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ