第56話『適応』
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事が引っ掛かったようで・・・
「ボク、言葉を覚えたのは良いけど、それ以外は何もわからないよ?」
「あ…確かに」
ここに来て重大な事実が発覚。要は、国語は覚えたけど、数学とか理科はわかんないって話だ。
「テスト受けさせない、っていうのは無理な気がするな。結月の事情を知ってるのは魔術部だけだし」
「ううん、ボク頑張って勉強するよ!」
「え?」
「書き取りだってすぐ覚えたんだ。きっと大丈夫!」
結月の早期習得には目を見張るものがあったが、さすがに勉強を一から始めるのは無理があるのではないだろうか。
・・・という事を晴登は危惧したが、口には出さなかった。彼女がやる気でいるのに、わざわざその気を削ぐつもりはない。絶対無理、とは言い切れない訳だし。
「わかった。じゃあまた勉強しないとな」
「うん!」
いつものように、結月は爽やかな笑顔を浮かべる。それを見て、晴登はまたも安心した。
結月の笑顔には、どうしても逆らえない。
「よし、家帰っても勉強頑張るぞ!」
「おー!」
「じゃあ家まで競走だ!」ダッ
「負けないよー!」ダッ
和気あいあいと二人は帰る。
忙しかったけど、今日も楽しかった。
明日も楽しく過ごせたら良いな。
「ゴール!」
「足速いなオイ!」
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