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外伝
外伝《絶剣の弟子》I〜rising hope〜(外伝最終話)
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居るんだろ?そいつら、何でも当時のアカウントをALOでも使ってて、その影響でアバターとリアルの顔がほぼ一緒みたいなんだ」

 最近知ったのだが、それはALOにおける公然の秘密のようなものだった。そもそも、ALOにあのSAOの舞台《アインクラッド》が実装された時に、SAOのデータそのものが残されているという事実が発覚し、ならばプレイヤーのデータも……ということを元に広まった説で、それが事実であるという証明も既に成されていた。

「まさか……そこから辿られる、とか?」
「ああ。オフ会とか、偶にやるんだろ?掲示板にそういう書き込みがあったから、ちょっと気をつけろよって」
「分かった。ありがとう、教えてくれて」
「いや、俺もそろそろバイト代貯まって来たからな。俺が始める時に知り合いが妙なことに巻き込まれてたら面倒だろ」

 照れ隠しかそんなことを言うクラスメイトに再度お礼を言うと、今度こそ荷物をまとめて学校を出る。携帯に電源を入れると電話帳からカイトさんの連絡先を検索し、コールする。10秒ほど呼び出しが続くと「あいよー」と気の抜けた声が耳に入って来た。

「すみません、カイトさん。今大丈夫ですか?」
『おう。丁度今学校が終わったところだ。どした、今日のことか?』
「いえ、今日のことではなくさっき友人から聞いたんですけどーーー」

 俺はカイトさんにさっき聞いたばかりの話を伝える。カイトさんは黙ってそれを聞き終えると、少し真剣な口調で答えた。

『ああ。そんな輩は帰還学校が始まった当初から居たよ。だからうちは普通の学校より警備員は多くいるし、セキュリティも最新式だ。校内に居る分にはほぼ安全なんだが、登下校中は何ともし難い。学校でも集団での登下校を推奨してるし、用心深い奴らは家族に送り迎えして貰ってる……ただまあ、俺らは精々集団下校程度だし、人数も点々ばらばらだ。危ないことには違いない』
「大丈夫、なんですか?皆さんは……色んな意味で有名ですし」
『そうだなー……今のところこれと言って危ない感じはしないな。まあ、忠告ありがとうよ。声のかかる範囲には注意しておくわ』
「はい。……じゃあ、今日はよろしくお願いします」
『おう。あ、そうだ。暇なら準備運動がてら集合時間前にデュエルでもしようぜ』
「あ、はい。喜んで」

 元々早めにログインして装備を整えるつもりだったので時間が早まったところで特に問題はない。そうと決まればなおのこと買い物を早く終わらすべく、早足で駅へ向かった。







 準備運動という名のデュエルは何故かバトルロワイアルの大乱闘に発展し、優勝したユウキさんがイェーイと出して来た手とハイタッチを交わす。少しは強くなったと思ったが、ユウキさんとは二合打ち合ったところで後はフルボッコにされ、敗退条
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