ガンダムW
1676話
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最高峰の技量を持つパイロットなのだ。
そう考えれば、連合軍が恐怖に怯えるのも無理はない。
もっとも、ゼクスの能力はガンダムのパイロットとほぼ同クラス。
そう考えれば、シャドウミラーにはゼクスが3人と、ガンダム3機を同時に相手取る事が出来る俺がいる訳で……結局問題はない筈なんだが。
だが、この歴史でゼクスがガンダムのパイロットと戦った回数はそう多くない。
だからこそ、ゼクスとガンダムのパイロットが同じくらいの能力だと、分からない者も多いのだろう。
「ふんっ、ゼクス・マーキスか。次に出て来たら、俺がこの手で相手をしてやる。だが……その前に、だ。アクセル。こうして見ると、どうやら今のお前は暇なようだな。ちょっと相手をして貰おうか」
「ほう? 俺はお前の言う通り暇だからいいんだが、そっちはいいのか? アルトロンガンダムの方に立ち会わなくて」
「構わん。今日の俺がやるべき事はやり終わった。それでも尚、何かやる必要があるのであれば、すぐに呼びにくるだろう」
そう告げる五飛だったが、サリィは微笑ましそうに笑い、シルビアは少し不満そうに溜息を吐く。
そんな姿を見れば、五飛がかなり無理をして時間を作ったのは確実だった。
いやまぁ、俺も今日は特にやるべき事がなかったし、それはいいんだけどな。
「相手と言ってもな。道場のような場所は……」
「あるぞ」
「あるのかよ」
即座に答えた五飛に、思わず突っ込む。
ここが連合軍の基地であればまだしも、あくまでも軍艦の中だ。
そこに道場の類があるのは……ああ、いや。考えてみればそう不自然な話でもないのか?
元々このピースミリオンはリーブラやバルジと同程度の大きさを持つ。
どちらかと言えば、移動する前線基地……シャドウミラーのニヴルヘイムに近い存在だ。
つまり長期間この艦内で暮らす事を前提としている以上、ある程度普通の基地と同じように暮らせる設備があってもおかしくはないだろう。
そして軍人である以上、当然毎日の訓練が必要な訳だ。
トレーニング機器が充実したトレーニングルームはあるが、軍人として身体を鍛えるだけではなく、戦闘訓練も当然必要だ。
だとすれば、道場のような場所があっても不思議ではないのだろう。
「ああ、ある。じゃあ、早速行くぞ。今日こそ俺はお前に勝って、正義というものを手に入れてみせる」
そう呟く五飛に引っ張られるように、俺は格納庫を後にするのだった。
「で? 俺と五飛はともかく、何でサリィとシルビアまでここにいるんだ? しかもご丁寧に着替えて」
道場の中には、俺と五飛以外にもサリィとシルビアの姿があった。
こうしてここにいる以上、当然自分達も訓練をするつもりでこうしてきたんだろうが。
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