ガンダムW
1676話
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ける。
そこでは、丁度新しいフレームが組み上げられようとしているところだった。
考えるまでもなく、そこにあるのはウイングゼロだ。
まだフレームも途中の段階だったが、このW世界で恐らく最強クラスの機体になるのは間違いない。
……まぁ、性能が高いだけあって、色々と厄介な面もあるんだが。
ゼロシステムとか。
その辺りは、一度乗ってみないとどうにもならないな。
正直なところ、俺がゼロシステムで暴走すれば、致命的な被害を周囲に与えると思う。
だがそれでも……何故か、俺はその心配をしていなかった。
単純に俺が楽観的なだけか?
そうも思ったが、すぐにそれは違うと分かる。
俺の中には、ゼロシステムは俺に危害を加える事が出来ないという確信があるのだ。
そう、俺の中にある念動力……その力が、安心、安全とそう告げていた。
その事に安堵しながらも、次に視線を3機から別の方に向ける。
少し離れた場所にある、トールギス。
ちなみにトーラスは現在ヒルデと綾子が訓練の為にピースミリオンの外に出ているので、格納庫の中にはない。
そしてトールギスの方は、整備とかの類も既に終わっており、ただ黙ってその場に立っていた。
何だかトールギスが寂しそうに見えるのは、きっと俺の気のせいってだけじゃないだろう。
「アクセル代表? どうしたんですか、こんな場所で」
格納庫の中でトールギスを見ていると、背後からそんな声が掛けられる。
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには予想通りサリィの姿があった。
そんなサリィの横にはシルビア……がいるのはともかく、何故か五飛の姿もある。
五飛はアルトロンガンダムの件で忙しいんだと思ってたけど、どうやらそういう訳でもないらしい。
「ちょっとウイングゼロの様子を見にな」
「ああ。……何でもかなり高性能な機体らしいですね」
「そうだな。OZの方でもトールギスを持ち出してきた以上、性能的に高い機体はあった方がいいしな」
OZが……より正確にはゼクスがトールギスUに乗って俺の前に姿を現したというのは、連合軍にとってかなり大きな衝撃だったらしい。
まぁ、その気持ちも分からないではない。
元々トールギスは俺が乗り、ガンダム3機を相手にしても互角以上の戦いを繰り広げてきた機体だ。
その強さは、それこそシャドウミラーと行動を共にした連合軍であれば、嫌でも目にしている。
それだけに、OZの……しかもライトニング・カウントの異名を持つゼクスが俺と同じトールギスに乗っているというのを知れば、当然それは連合軍に大きな衝撃を与える。
OZが精鋭部隊だというのは、元々連合軍では知られていた話だし、OZの反乱後に戦って骨身に染みている。
そしてゼクスは、そんなOZの中でも
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