second contact
ep.044 第3翼 未だ答えなし
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の力を不死鳥自身が制御できない場合
・不死鳥ではない能力を使っている場合
飛鳥の考えは後者だ。
それは技の名前も影響していた。
最後の技は"4部"にも関わらず、技の段階的には2部で不死鳥が出ている。
意識すれば誰もが考え得る疑問だ。
『主たち契約者は、この能力の最大の力は"治癒能力"だと捉えているだろうがそれは否....断じて否。』
飛鳥は不死鳥の解答を微動だにせず聞く。
『3つの我らは主の1つの力を分散したに過ぎず...不死火鳥は"矛"、理論不死は"盾"、命廻天翔は"鎧"の役目を成していた。』
飛鳥はその答えでなぜ同様の能力にここまでの差が存在しているのかを理解した。
同じ能力でもその役目に差があったのだ。
『ではお前が言う主とは何だ?』
飛鳥が不死鳥に問いただす。
すべてはこの質問の答えにある。
『天照大御神。 主の放つ黒炎こそ、我らが到達点。』
その答えとともに飛鳥は精神世界より放たれた。
◆◆◆◆◆◆
「黒炎の4部。」
何層にも重なった濃い暗黒がむしろ光り輝くように黒光りしているようにさえ見える禍々しい黒炎。
飛鳥が展開していた翼は黒炎に変化し、飛鳥にまとわりつくように展開する。
ちょうどそのタイミングで修冴も技の装填が終わる。
「吹き飛べ桐崎!! 太陽の3部!!」
修冴が放った球体は大爆発を起こすように見られたが、それは唐突に跡形もなく消滅する。
次の瞬間、身も凍るようなおぞましい黒炎が修冴を巻き込み荒々しく燃え盛る。
「馬鹿な...こんな...はずではなかっ....たぁのぉにぃ..。」
ドロドロの液体が溶けきっていくように修冴は消え去っていった。
ようやく黒炎が消滅した時には、修冴は骨すらも残ってはいなかったが不死鳥の能力上、自身の持つ寿命に到達するまでは死ぬことはない。
「はぁ.....はぁ...勝った....のか?」
飛鳥は命廻天翔による治癒能力により自滅を防ぐことに成功していた。
不意に糸が切れる如く飛鳥の意識が肉体の外部から内部へと引き込まれた。
そう不死鳥との共鳴だ。
◆◆◆◆◆◆
『契約者よ...最後の審判の刻だ。』
飛鳥の背後には赤と黄色の不死鳥が並び、飛鳥の前には青の不死鳥が構えている。
『お前は俺の体に移るのか?』
飛鳥が問う。
そして不死鳥はその問いに1つの解答を出した。
『私は修冴の体に残ります。 そちらには同じく主に使えた2翼が居るのです。 私は彼を新しい主だと考えております。 なの
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