クロエ転生
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なるの? お兄ちゃんの髪フェチで肌フェチ〜」
強がっていると言うより、これから先の運命に立ち向かって行くには強く有らねばならないのを知ってか、力強く立ち、長く存在できない場所を踏みしめて歩くクロエ。
兄の目からも、帰ってからのクロエは別人に見え、今この瞬間には人間にすら見えなかったが、その判断は正しかった。
「お邪魔しま〜す」
エーデルフェルトの夕食の場に現れた二人。アンジェリカといちゃついていた異世界のキズあり士郎は、英霊エミヤとも繋がっていたので、クロエの変色の意味にはすぐに気付いて固まった。
「「クロエ……」」
アンジェリカにもクロエが変革してしまったのは理解できたが、その意味までは分からなかった。
家族団欒で泣いたままの凛と、執行者だとか守護者の事情には詳しくなかったルヴィアも、クロエの異常には気づいたが、意味までは分からなかった。
「は〜い、お兄ちゃん特製のカレーよ、召し上がれ」
カレー皿に少量のご飯とルーを乗せ、配膳していくクロエと士郎。
「「天使様、なんでや? 一言いうてくれたらワシらが代わりに……」」
エルメロイ二人はクロエの変色や変革に気付いて言葉を失い、アレクサンダーと再会させてくれた恩人が守護者と成り果て、これから無限の殺しをさせられるのに嘆いた。
「いいのよ、あたしは家族に会って楽しくやるまで生かしておいてもらってたのよ。その寿命が終わって死ぬ前に守護者にしてもらったの、人形とはまた違うけど、これでも永遠の命よ、良いでしょ?」
エルメロイやアレクサンダーの前でクルリと回り、新しい体を見せびらかすように回った。
「「それ、永遠の命とちゃうで、永遠の呪いやっ」」
「ええ、衛宮家代々の悲願、「正義の味方」って奴だから気にしないで。またいつか帰ってくるわ。あの宝物庫の守護獣が従ったら、それが私よ」
エルメロイ達もクロエの決意と寿命を知り、守護者として転生して殺戮を繰り返す意味も知ったので「松竹の泣き笑い」で見送った。
「「ワシ、あんまり子供ができん体質らしいんや、よかったらルヴィアちゃんとリンちゃんも、シローくんとの子こさえて生まれてきてくれたらええから」」
エルメロイ達は、運命の恋人?で主君で、これから小姓を務める相方の手を握って頬を赤らめた。
「アレ? 先生ってソッチの人だったの?」
「「いや、生まれつきやのうて、聖杯戦争の間に仕込まれてん」」
それが原因でも無いが、元から子種が少なく女性的で、女は恋愛の対象から外れたらしいエルメロイ。
王の軍勢に入った後も、ウェイバー君は小姓件魔術師として仕え、異世界エルメロイもカードを使って「あたし達「合体」してるっ、気持ち良いっ」みたいな感じで、1万年と2千年前から愛してるのか、相方との合体には抵抗がなかった。
「そう、男色ま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ