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Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画
クロエ転生
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輪に触れ、もともと浅黒かった肌はそのまま、綺麗な桃色がかった銀髪は英霊エミヤと同じ白髪に変わった。
「それに躊躇わずに触れた奴は君が初めてだよ、いい度胸してるね」
「ええ、パパやお兄ちゃん、代々の願いだから」
 既にクロエの願いは切嗣や士郎の願う平和な世界を大幅に脱線脱落していたが、「人類の大多数の悪人と犯罪者、サディストを殺し、善人だけの世界にする」という究極の世界を、ほんの数世代で実行し、人類の遺伝子から犯罪者や障害者、低能、クズ、犯罪傾向が強すぎる中卒、高卒の軽度知的障害者、ボケ老人すらこの世から消そうとしていた。
 夜の街に堕ちた人物、すぐに殴り合いの喧嘩をして盗みもする建設解体作業員、パチンコ屋の店員、詐欺紛いの先物取引やFX業者、客が大損をするのが分かっていて商品を売りつけ「2,3人自殺させたらやっと一人前」と言われる証券マン、銀行員も全員殺すと言う意味でもある。
「おめでとう、これで君も殺して殺して殺しまくって、殺した数も記憶できないぐらい、永遠に殺しができるよ」
「ありがとう、あんまり楽しい仕事じゃないわね、私がサディストだったら良かったのに」
 これでクロエは、どこかの魔法少女と同じで、円環の理に導く「現象」となって、時間の概念からも外れて、人の理からも外れた。
「じゃあ、まず仕事始めに、悪その物の存在である俺を消してくれるかな?」
 アンリマユはこの狂った世界からも、聖杯の中からも消されるのを望んだ。自分を消したかったのと、意味不明の悪にされて聖杯を汚し、クロエの願う平和な世界?が叶わないのを恐れたからでもある。
「ええ、お安い御用よ。サービスにワケワカンナイ宗教で犠牲者出したり、誰かを拷問にかけて「この世の全ての悪」に変えるような奴ら、真っ先に殺しまくってくるわ」
「ありがとうよ、天使様」
 クロエは転身してアーチャーの弓でアンリマユを狙い、跡形も残らない程の威力で破壊した。
「次に生まれ変わってくるまでには、もう少し綺麗な世界にしておくわ、お兄ちゃん」
 兄とは違った意味での英霊にも、兄としての敬意を払い、何の罪もない青年が宗教団体に嬲り殺しにされるような地獄を消すと誓ったクロエは、取り敢えず現世に戻った。

 エーデルフェルトの門を超える時空に戻ったクロエ。もうアーチャーのカードで下生した魔物でも、一旦受肉した人間ですらなかったが、一応人間の振りをして歩いた。
「あれ、クロエ、髪の色そんなに白かったか? もっと銀色でピンク色が少し混じって、肌も……」
 まだ普通の人間であるこの世界の士郎にも、クロエの異様な雰囲気は伝わり、外見の特徴では、ついさっきまでとは髪の色まで変わり、肌の色も地黒ではなく何かの契約とか呪いのせいで変わっているのが見て取れた。
「ええ〜?いつも通りよ、そんなに妹の髪と肌が気に
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