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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第556話】
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念だなぁ。 ボクもヒルトと直接触れ合いたいって思ったのに」
ラファの言葉に、ナギが直ぐ様反応した。
「マスターはナギのマスターなのですよぉ! 取ったらダメなのですよ! プンプン!」
コロコロと表情が変わるナギ、独占欲が強いのだろう――と、レーゲが口を開いた。
「確かにナギのマスターではあるものの、私達が触れ合ってはならないという事にはならないだろう」
「で、でも……マスターは僕だけの――」
「あらあら、ナギさんは独占欲強いのですわね。 よしよし」
まるで子供扱いするように頭を撫でるティア、ナギは頬を膨らませるもその心地好さにうつらうつらと瞼が落ちかけていた。
「もうナギは限界っぽくない? もっと皆と話したいけど、流石に時間も時間だし、さ」
シェンが代理で告げる、空間に設置された時計は既に日を跨いでいた。
話の内容は他愛なくとも、彼女達が集まって話をするのは稀故に時間の過ぎる感覚が違ったのだろう。
「そうだね。 じゃあ今日の所は御開きで、今度は椿やシキも――あ、美春も勿論来れたらボクは嬉しいかな」
そう告げるラファに、レーゲは更に追加で告げる。
「【ムラク】もだ。 ……とはいえ、彼女は誘いにのるかどうか……」
「そうですわね。 ですが、次回は来るとわたくしは思いますわ。 それでは皆様、御休みなさいませ」
言ってからティアの前の空間に絢爛豪華な扉が現れた。
それを開くと目映い光を放ち、ティアはその扉の向こうへと消えていった。
「じゃあボクたちも帰ろっか」
「うむ。 ではシェン、ナギをよろしくお願いする」
「――って、あたしが面倒見るの!?」
シェンがそう言った矢先、二人はティアが出した扉の向こうへと消えていった。
残されたナギとシェン、既に眠気が限界のナギはヨダレを滴ながら眠りこけていた。
「全く……世話がやけるわね! ナギ、送ってあげるから感謝しなさいよね」
「むにゃむにゃ……でゅへへ……マスター……そこはダメなのです……よぉ」
「一体何の夢を見てるんだか。 ……ん、しょ!」
ナギをおぶったシェンも、皆と同様に扉の向こうへと消えた。
そして皆が集まった空間は徐々に崩壊の兆しを見せていた、突き抜ける様な空も、粒子が崩壊していき、その姿を保てなく、無へと変わっていった。
場所は変わり、1025室――日付が変わっていたものの、ベッドに横になったままヒルトは天井を眺めていた。
「……運動会か」
来週行われる運動会に思いを馳せるヒルト。
楽しみといえばそうなのだが、無事に終わるのかどうかも不安に
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