第16話
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見つめた。
「あ、あの〜……恐れながら意見をさせて頂きますがさすがに”仮面夫婦”は言い過ぎかと思われます。俺はアルフィン皇女殿下をシュバルツァー家の”客人”として扱うつもりですし……」
そしてリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせながらレンに指摘し
(うふふ、ご主人様はあんなことを言っているけど、果たしてどうかしらね♪)
(ふふふ、十中八九皇女がご主人様に想いを寄せるようになって、その結果真の意味でご主人様の妻の一人になるのでは?)
(ア、アハハ……よりにもよって相手はリィン様ですからね……)
(しかもリィンがアルフィン皇女に手を出すつもりはないとはいえ、夫婦になるのだから常に顔を合わせてお互いの事をよく知る事になるのだから、リィンの良さに気づいたアルフィン皇女が自ら真の意味でリィンの妻の一人になる事を希望する事になる可能性が高いと思うのだけど……)
リィン達の様子を見守っているベルフェゴールとリザイラが面白おかしそうに談義している中リィン達の将来を予想できていたメサイアとアイドスは苦笑していた。
「……リィンさん。アルフィン皇女にせめて”一人の女性として”幸せになってもらいたいと思い、そのような内容にしたのですか?」
「はい。」
静かな表情で問いかけたイリーナの問いかけに対してリィンは頷き
「フッ、酔狂な男だ。”帝国の至宝”とまで称えられているアルフィン皇女を娶れる等普通に考えれば幸運な事だろうに、アルフィン皇女に一切手を出さない所か他の男の元に行く事を容認するとはな。」
「というかそこまでアルフィン皇女の事を気遣うくらいならば、いっそ無理矢理嫁がされてきたアルフィン皇女を自分で幸福にしてやるくらいの気概を持つべきではないかしら?」
レーヴェは口元に笑みを浮かべてリィンを見つめ、ファーミシルスは呆れた表情でリィンを見つめて指摘した。
「ハハ………大将軍閣下の仰る通りなのですが、俺は既に普通に考えれば絶対にありえない数の魅力的な女性達と将来を共にする事になるのですから、これ以上更に増やす事なんて恐れ多い事ですので。」
「……まあ、エリゼを含めてお主と将来を共にする事になる女性達にはそれぞれ魅力的な部分がたくさんあるからの。今更容姿や血筋程度ではお主の食指が動かなくてもおかしくないな。」
ファーミシルスの指摘に対して苦笑しながら答えたリィンの答えを聞いたリフィアは苦笑した。
「クスクス、リフィアお姉様は要するにこう思ったのでしょう?エリゼお姉さんを除けばリィンお兄さんの婚約者さん達はみんなスタイル抜群だから、容姿や血筋が良いだけのアルフィン皇女にリィンお兄さんは何の魅力も感じないって♪」
レンは小悪魔な笑みを浮かべてリフィアに指摘し、
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