第16話
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争が終わるまでの間の処遇だと思っていたのですが………もしかして、俺の思い違いなのでしょうか?」
「あら、レンとした事が余計な事を口にしちゃったわね♪そう言う訳だから、これ以上は教えてあげられないわ♪」
質問に対して質問で返したリィンの問いかけに目を丸くしたレンは小悪魔な笑みを浮かべて答えを誤魔化し、レンの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「意地悪しないで答えてあげてくださいよ、レンさん……」
「全くもうこの娘ったら………―――レンの言う通り、元々メンフィル帝国はアルフィン皇女に処刑等厳しい処罰を求めるつもりはありません。アルフィン皇女は”被害者”でもあるのですから、そんな彼女に厳しい処罰をしてしまえば、ゼムリア大陸のメンフィル帝国に対するイメージが残虐な国家と見られて、その事によってメンフィル帝国が掲げている理想―――『全ての種族との共存』の弊害にもなりますから。」
ツーヤと共に呆れた表情で溜息を吐いたプリネは気を取り直してリィンの疑問に答えた。
「そうだったのですか………ちなみにメンフィル帝国は現在アルフィン皇女にどのような処罰を求める事になっているのでしょうか?」
「え、え〜と、それは………」
「……それを答える前に一つ確認したい事がある。リィン、お前がアルフィン皇女の処罰の軽減を求めている理由は和解の件同様両親の為か?」
リィンの質問を聞いたペテレーネがエリゼとセレーネに視線を向けた後困った表情で答えを誤魔化している中リウイがリィンに問いかけた。
「はい。副長から戦争の件を教えて頂くまで父さん達はユミルが襲撃された件で、アルフィン皇女殿下がメンフィル帝国に厳しい内容の責任を負わなければならない事を要求されないか心配していましたので。」
「シュバルツァー男爵夫妻は本当に親孝行な子供達に恵まれていますね……」
「……ああ。話を戻すがメンフィルが求めるアルフィン皇女に対する処罰は”政略結婚”だ。」
リィンの答えを聞いたイリーナは優し気な微笑みを浮かべてリウイに視線を向け、視線を向けられたリウイは静かな笑みを浮かべて頷いた後気を取り直してリィンに答えた。
「”政略結婚”……………――――!もしかして今回の戦争で得る事になるエレボニアの領土の統治をしやすくする為でしょうか?」
「あら………フフ、中々鋭いですわね。」
「既に未来のクロイツェン統括領主としての器の片鱗は備わっているようだな。」
リィンの推測を聞いたシグルーンとゼルギウスはそれぞれ感心した様子でリィンを見つめた。
「お前の推測通りだ、リィン。エレボニアの皇族―――それも帝位継承者であったアルフィン皇女をメンフィル帝国の有力者が娶る事でエレボニアの平民、貴族共にメン
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