第16話
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。」
「うむ、何せ余が認めた友の父じゃから、当然じゃな!」
「ふふっ、”剣聖”カシウス・ブライト………話に聞いていた以上の人格者のようですわね。」
「ああ……機会があれば私達も一度会って、話をしてみたいな。」
リィンの話を聞いたエリゼが驚いている中レーヴェは静かな笑みを浮かべ、エクリアは微笑み、リフィアは自慢げに胸を張り、微笑んでいるシグルーンの言葉にゼルギウスは静かな笑みを浮かべて頷いた。
「……お前がアルティナ・オライオンを引き取りたい理由は理解した。だがアルティナ・オライオンは裏組織―――”黒の工房”に所属しているエージェント。奴は下手をすればお前達が奴にかけた慈悲を裏切り、再び”蒼の深淵”の指示によってルシア夫人やエリゼを攫おうとする危険性がある事は理解しているな?」
「―――はい。勿論そうならないように最大限に気を付けるつもりですし、ベルフェゴール達にも協力してもらう所存です。」
「うふふ、ベルフェゴールお姉さん達にも協力してもらうのだから、そのアルティナって娘はリィンお兄さん達を絶対に裏切れないでしょうね♪」
「た、確かに………」
「フフ、魔神に精霊王女、古神の目を欺いて寝首を掻く者等双界を探してもいないでしょうね。」
リウイの念押しに頷いたリィンの話を聞いたレンはからかいの表情で答え、レンの答えを聞いたツーヤは苦笑し、ファーミシルスは静かな笑みを浮かべた。
「わかった。望み通りアルティナ・オライオンの身柄をお前達に委任するように手配をしておく。それと奴が操っていた人形―――”クラウ=ソラス”だったか。その人形の残骸も残してはいるが、元通りに直しておいてやるのか?」
「……その件については俺では判断する事が厳しいので、恐れ多いですが陛下達の判断に委ねます。」
「―――いいだろう。最後の望みはなんだ?」
そしてリィンの言葉に頷いたリウイはリィンの最後の望みを問いかけた。
「最後の望みは…………」
リウイの問いかけに対してすぐに答えが出なかったリィンは少しの間考え込んでいると、ふと”パンダグリュエル制圧作戦”で捕縛したアルフィン皇女の事を思い出し、答えを口にした。
「最後の望みは………――――この戦争で責任を負わなければならない立場であるアルフィン皇女殿下に対するメンフィル帝国が求める処罰を可能な限り厳しい内容にしないようにして頂く事です。」
「?”パンダグリュエル制圧作戦”でアルフィン皇女を捕縛した時にレンがアルフィン皇女の処遇について口にしたのだけど、どうしてそんな望みにしたのかしら?」
リィンが口にした意外な答えに首を傾げたレンはリィンに問いかけた。
「あの時殿下が口にした件は捕縛したアルフィン皇女の戦
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