第16話
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レンの指摘を聞いたエリゼを除いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「………今のレン皇女殿下の話は本当なのかしら、リフィア?」
(た、確かに言われてみれば成長がまだ未熟のエリゼさんを除けば全員スタイルはいいですね……)
「ぬおっ!?余はそこまで言っておらんし、そんな下らん邪推は考えた事もないぞ!?」
冷や汗をかいたツーヤが苦笑しながらエリゼを見つめている中膨大な威圧を纏ったエリゼに微笑まれたリフィアは驚いた後慌てた様子で反論した。
「アハハ………リィンさん。リィンさんはアルフィン皇女を気遣ってそのような望みを口にしましたけど、もしアルフィン皇女自身がリィンさんに好意を抱いてエリゼさん達と同じようにリィンさんの妻の一人になる事を望んだ場合はアルフィン皇女もリィンさんの妻の一人として受け入れるのですか?」
「ええっ!?お、恐れながらその可能性はありえないと思うのですが………”パンダグリュエル制圧作戦”でアルフィン皇女殿下の目の前でルーファス・アルバレアを殺害し、殿下をこの艦に連行した件も含めて俺に対する印象は最悪でしょうし……」
リフィア達の様子を苦笑しながら見守っていたプリネは気を取り直してリィンにある事を確認し、プリネの確認に驚いたリィンは戸惑いの表情で答えた。
「…………………」
一方リィンの推測を聞いたリウイ達は黙り込んでリィンを見つめ
(やれやれ……あれ程多くの女性達と結ばれる事になってもなお、まだ女性の気持ちがわからないのか……)
(あの様子ではステラの気持ちにも全く気づいていないのでしょうね……)
ゼルギウスとシグルーンはそれぞれ呆れた表情で溜息を吐いた。
(そう言う所も全然変わっていませんね、兄様……)
(自分のせいで故郷が襲撃され、両親が傷ついたのに罵声を浴びせるどころかむしろ自分を気遣ってくれたリィンさんに嫌悪を抱くなんて、普通に考えてありえないと思うのですが………)
(むしろ好意を抱いていてもおかしくないですわよね?)
(クク、鈍感な所もマシになるどころかむしろ酷くなっているんじゃねぇのか?)
エリゼはジト目でリィンを見つめ、疲れた表情で呟いたステラの小声にセレーネが苦笑しながら答え、フォルデは笑いを噛み殺してリィンを見つめていた。
「え、えっと……?」
黙り込んでいるリウイ達の様子にリィンは戸惑ったが
「………いいだろう。お前に嫁ぐ事になるアルフィン皇女の”その後”―――エリゼ達同様本物の夫婦関係になろうが、離婚しようが我等メンフィル帝国は一切介入をしない。それでいいか?」
「!はいっ!メンフィル帝国の寛大なお心遣いに心から感謝致します!」
リウイの確認の言葉を聞くと姿勢を正してリ
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