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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第16話
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制圧作戦”で都合良く捕縛したアルフィン皇女に調印させればいいじゃない♪」

「……アルフィン皇女は”帝位継承権”を持つエレボニア皇族ですから、”エレボニアの代表者”であるユーゲント皇帝の代理人としての資格はありますね。」

レーヴェの疑問に対してレンは小悪魔な笑みを浮かべて答え、エクリアは静かな表情で答えた。

「ただ仮にアルフィン皇女に和解条件の契約書に調印させるにしても、メンフィルでもなく、エレボニアでもない中立地帯で国際的な立場がある中立勢力の人物が立ち会った状態で調印してもらわないと、七耀教会のような他勢力や他国―――特にエレボニアと友好を結び、メンフィルと同盟を結んでいるリベール王国が口出ししてくる可能性が考えられますが……」

「ならば、場所をリベールに用意させてアリシア女王かクローディア姫、後は七耀教会の代表者を立ち合わせれば問題はないだろう。元々アリシア女王達はメンフィルとエレボニアの戦争をできれば止めたいと思っておったから、事情を話せば調印の場の提供や立ち会いに応じてくれるだろうしな。」

「後は遊撃士協会の代表者も立ち合わせた方がいいわよ♪ユミル襲撃の件は僅かだけど間接的に遊撃士も関わっていたんだから、遊撃士協会はメンフィルのエレボニアに対する要求に対してあまり文句は言えない立場でしょうし♪」

真剣な表情で考え込みながら呟いたシグルーンの疑問に対してリフィアが答え、リフィアに続くように小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「”神速”の件に続いてまた随分と悪辣な事を思いつきましたね、レンさん………」

「もう……確かに政治は時には腹黒い事をする事も必要だけど、あまりやりすぎたら貴女の謀略によって酷い目にあわせられた人達が貴女への”報復”をする為にメンフィル帝国全体を巻き込もうとする事もあるのだから、できればそう言った手段はとらない方がいいのよ?」

ツーヤと共に疲れた表情になったプリネは気を取り直して真剣な表情になってレンに指摘し

「うふふ、確かにプリネお姉様の言う通りね。ちょうど”鉄血宰相”がその見本ね♪」

自分の指摘に対して小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたその場にいる全員は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「洒落になっていないわよ、レン……」

「………”鉄血宰相”の事は置いておいて、実際レン皇女殿下の仰る通り遊撃士協会も調印の場に参加させた方がよいかと。調印の場に立ち会う中立勢力は大いに越した事はありませんし。」

ペテレーネは呆れた表情でレンに指摘し、ゼルギウスはレンの提案に賛成するかのような意見を口にした。

「………そうだな。―――リィン。お前の望み通り、メンフィルがエ
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