【写真の中の久遠】
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向は木ノ葉にて最強ポーズを決めたりして、従兄妹三人の写真撮影はとりあえず終了し、ハナビが先に駆け出して行った。
「現像楽しみ〜! ネジ兄さまがちゃんと笑ってるか確認しなきゃっ」
「───ネジ兄さん」
「はい?」
パシャッと、振り向きざまのネジに不意打ちでシャッターを切るヒナタ。……その際のネジは、自然に微笑んでいた。
「今……撮りましたよね」
不覚だと言わんばかりに恥じ入った表情をするネジ。
「ふふ……、今度また一緒に、写真撮りましょうねっ」
「──そうですね」
ヒナタとネジは、互いに優しく微笑み合った。
───────・・・・・・・・・
「これが、その時のおじさんの写真か? 従兄妹っていうより、三姉妹みてぇだってばさ……」
「ネジおじさん、かっこいいなぁ、キレイだなぁ…!」
「でしょ〜ヒマワリ、私と姉様の自慢の兄様よっ」
久し振りに夫婦二人でのんびりしてきたら?と、ハナビの計らいでナルトとヒナタは出掛けており、まだアカデミーに入学していないボルトとヒマワリの面倒を見に来ていたハナビは、うずまき家にある昔のアルバムを引っ張り出してボルトとヒマワリに見せていた。
「母ちゃんこの時、おじさんと一緒で髪長かったんだな…。てかハナビおばさん、一番子供っぽいなっ!」
「おばさんじゃなくて、お姉さんと呼びなさいって言ってるでしょボルト! …まぁこの写真撮った当時、私11そこらで、ヒナタ姉様とは五つ、ネジ兄様とは六つ離れてたからねぇ。いつの間にか兄様より年上になっちゃったわ。……兄様はずっと、写真の中で若いままなのよね」
「ハナビお姉ちゃん……」
微笑んでいる従兄の写っている写真に、寂しげな視線を向けているハナビを、ヒマワリが心配そうに見つめる。
「──あ、ごめん、湿っぽくなっちゃダメねっ。…そうだ、ねぇヒマワリ、ボルト。私がネジ兄様に変化して、三人で一緒にデジカメで写真撮ってみない?」
「ハナビお姉ちゃん、ネジおじさんになれるの!?」
「そういや、母ちゃんと父ちゃんはネジおじさんに変化して見せてくれたことまだないってばさ」
「そう……。あの二人にとっては、やりづらいのかもしれないわね。だから私が代わりに、ネジ兄様になってみせてあげるっ。──それ!」
ハナビは従兄を鮮明に想い出しながら、上忍当時のネジの白装束姿に変化する。
『ボルト、ヒマワリ、俺がお前達のおじさんである日向ネジだ』
「うおっ、見た目より思った以上に声低いってばさ…! ほんとにオトコだったんだ……」
「わあ、ネジおじさんだぁ! …でも、おじさんっていうよりお兄さんだねっ!」
ボルトはまじまじとネジを見つめ、
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