ガンダムW
1675話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
…」
「それは下準備に手間を掛けてるのよ。中華料理は、その多くが火の芸術と呼ばれる程、一気に強く炒めるけど……下準備もそれなり以上に重要なのよ。……うん、美味しい」
水餃子を口に運んだ凛は、その味に満足そうに頷く。
こうして見ると、普通に料理の上手い恋人なんだけどな。
必死に麻婆豆腐を貪っているデュオから目を逸らしながら、そう考える。
「何だかいい香りが……」
不意にそんな声が聞こえ、そちらに視線を向けるとそこにはサリィとシルビアの姿があった。
デュオや五飛と同じく、香りに誘われてやってきたらしい。
「あら、2人共。よかったら食べていく?」
「お姉様? そう言うって事は、もしかしてこのお料理は……」
「ええ。私が作ったものよ。どう?」
「是非!」
案の定と言うべきか、凛の手料理と聞いてシルビアが真っ先にそう告げる。
相変わらず、シルビアは凛が好きだな。
まぁ、元々お嬢様……というか、純粋な性格の持ち主のシルビアだ。
凛というのは、そんなシルビアにとってまさに憧れの存在なのだろう。
……確か、俺が聖杯戦争に参加していた時、凛のクラスにも同じような奴がいたな。
三人組の女の、一番小さい奴。
何だかんだと、俺とはそんなに関わり合いがなかったけど。
「……凛。その、お料理をご馳走になるのはいいんだけど……デュオは……」
顔色を変えながら麻婆豆腐に熱中しているデュオの様子に、サリィは何を言いそうになるも、それ以上は口にしない。
この辺り、賢明な判断と言えるだろう。
うん、本当に懸命な判断と言ってもいい。
もしここで何かサリィが口にしていれば、恐らく色々と酷い目に遭っただろうし。
ともあれ、こうして俺達は凛の手料理を楽しむのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ