暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1675話
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がら、綾子が呟く。
 綾子も料理は出来ない訳ではないのだが、それでもやっぱり純粋に料理の腕となれば凛に劣る。
 特に凛が得意としている中華料理に限っていえば、綾子は全面降伏だろう。
 ……ちなみに、当然俺も料理で凛に勝てるとは思っていない。
 俺に出来る中華料理なんて、それこそ麻婆豆腐の素とかそういう半分くらい出来てるような奴を買ってきて作るくらいなのだから。

「ステルスね。けど、このピースミリオンはかなり昔の艦なんでしょ? なら、そこに使われているステルスも、当然かなり古い技術になるんじゃない?」
「ああ、その心配はいらないぞ。プロフェッサーGが色々と手を加えてたみたいだから」

 漂ってくる香りに空腹を覚えながら言葉を返す。
 デスサイズを開発したのを見れば分かるように、元々プロフェッサーGはステルスの権威だ。
 原作ではプロフェッサーGはリーブラに捕らえられていたが、今はピースミリオンにいるんだから、その能力を活かさないという手段はなかった。
 まぁ、それでも完全にピースミリオンに集中していた訳ではないのだが。
 やっぱり一番力を入れていたのはデスサイズの改修であり、ウイングゼロの設計だ。
 その合間に……もしくは息抜きにピースミリオンのステルス性能を上げ、今のピースミリオンはステルス性能に限って言えば、原作よりも明らかに上になっている。
 ドクトルSの火器管制でビーム砲とか武装も強化して欲しかったが……残念ながらそっちは手つかずだ。

「ふーん。なら、そのステルス性能で敵に見つかる可能性は少ないって訳?」
「ああ。勿論絶対に見つからないって訳じゃないけど……」
「ここかぁっ!」

 俺と凛の会話に、唐突に誰かが割り込んでくる。
 視線を食堂の入り口に向けると、そこにはデュオと五飛の姿があった。

「どうしたんだ、2人で。機体の改修作業の方はいいのか?」
「ああ。俺達がやるべきところは、今のところそう多くないからな。……じゃねーよ! 何だってこんなにいい匂いをさせてるんだよ! アクセル達だけ羨ましいだろ!」

 あー……なるほど。匂いに釣られてやってきたのか。
 一応換気扇を使ってはいるんだろうが、元々中華料理ってのは匂いの強い料理が多い。
 それを嗅ぎつけてもおかしくはない。

「……はいはい、あんた達の分くらいならあるわよ」
「嘘だろ? 凛が料理をしてる……だと……」
「あら、何を言いたいの? ふふっ、何だかとっても興味あるわね」

 料理の匂いに釣られて食堂に突入してきたデュオだったが、まさか凛が料理をしているとは思わなかったのか、驚愕の声で叫ぶ。
 せめて口の中だけで言っておけばよかったものを……しっかりとその叫びは凛の耳にも届いていた。
 ……うん、哀れだな。


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