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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第二十七話 少女たちの決意 前編
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ら納得できよう。
だが建物は近代で使われるような明るく有彩色に溢れる壁に会社で使われるようなデスクが置かれている部屋にそれがあれば、誰もが違和感を抱いてならないだろう。
そして、そんな場所の畳の上で正座して待つ(和服ではない)一人の女性がこちらを向き、にっこりと笑みを見せた。
薄い黄緑の長い髪と、額に浮かぶ紋章、そして母親特有の包容力溢れる笑みと雰囲気が印象的な女性は、笑みを崩さず優しい声を発した。
「お待ちしてました。 私はこのアースラで艦長をしてますリンディ・ハラオウンです」
「僕と黒鐘の母親でもある方だ」
「え、小伊坂君のお母さん!?」
「と言うかクロノさんっておにいちゃ……先輩の兄弟だったんですか!?」
クロノの発言に誰もが驚くなか、なのはと柚那が動揺しながらも同時に声を発した。
その表情にクロノとリンディは困ったような苦笑をする。
元々、リンディが皆に話があると言うことでこの場にいることもあり、ここからの回答や質問はクロノからリンディに移行した。
「黒鐘は書類上の息子で、血は繋がっていません。 クロノは確かに私の息子ですが、黒鐘とは義理の兄弟にあたりますね」
皆が『はぁ……』と、ため息に似た声を漏らしたが、これは理解が追いつかず、ただ声だけが先に出てしまったもの。
本当は黒鐘を取り巻く周りの環境の複雑さに困惑していた。
元々、彼が自身のことを詳しく語らないことが原因でもあるが、それにしても話していないことが多すぎると感じたのだ。
それが彼の気遣いなのは分かっていても、こうして新しい情報が入るたびに、事前情報がないが故に驚きっぱなしでは心が持たないわけで、皆の頭の中にはこれからの事以上に、小伊坂 黒鐘の今までを知りたいという欲求が増していた。
「まぁ黒鐘の話しは後ほどとして、私からいくつかお話したいこと、お聞きしたいことがありますからどうぞお座りください」
そう言われてなのは達は互いを見合い、頷きあってから畳の上に座った。
これからの話しがジュエルシードに関するものと分かっていたのもあり、ユーノをリンディに近い位置に座れせ、そこから年長者の雪鳴や地球生まれの魔導師であるなのはが前に座った。
柚那は畳に座らず、同じく畳から少し離れて立っているクロノの隣に並んだ。
「僕になにか用かな?」
「えっと……その、黒鐘先輩のことで色々と聞きたいことがありまして」
「それは後でと言う話しだったが?」
「諸々のことはお姉ちゃん達に任せておきます。 私が聞きたいのは、黒鐘先輩とケイジ・カグラさんいついてです」
「分かった。 話しの邪魔にならないよう、念話に切り替えてになるがいいかな?」
「ありが
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