第九話 プラウダ戦を見ます! その4
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」
《……ニーナだぁ!アーニャ、どうしただぁ?》
「いいか、私たちが着くまで足止めしろ。撃破しようとは考えるなよ?あくまでフラッグ車を守ることを優先しろ、体当たりしてでも敵を足止めして私が到着する持ちこたえさせればいい!わかった!?」
《わかっただぁ!大丈夫だぁフラッグ車は私らが守る!》
「頼んだぞ!」
アンナはそう言い、ミーシャの目を見ながら言った。
「ミーシャ、席、変わって」
ミーシャは少し驚いた顔になったがすぐに笑顔となり席を譲った。アンナは砲手の位置に着き、代わりにミーシャが車長の位置に着いた。ミーシャはキューポラから顔を出し双眼鏡で周囲を警戒するように見渡した。
「……やる?」
装填手のターニャがアンナに聞いた。ターニャの手に抱えられていた砲弾は榴弾だった。それを見たアンナはゆっくり首を振った。
「今は私個人の感情よりも、プラウダの勝利を優先しなきゃならないから、それはまた今度ね」
「……そう……残念」
ターニャは肩を落とし、残念そうな表情となった。それを慰めるようにアンナは言った。
「そんなに落ち込まなくても大丈夫だよ。それより間に合えばいいんだけど……」
「ニーナたちの事、心配か?」
リリアの問いにアンナは頷き、真剣な表情となりながら言った。
「今のニーナたちじゃあ正直、良くて足止めぐらいしかできないと思うし、ましてや撃破なんてできない。私たちがW号とV突の二両とも撃破するしかないんだ」
「そっか。まあ砲手はアーニャなんだから、ちゃんと撃破してよ?」
「わかってるよ!」
「皆さん見えてきましたよ」
車外を警戒していたミーシャが全員に聞こえるように言った。アンナが照準器を覗くと、つい先ほどまで大洗・プラウダの車輌がいた廃村が見えた。
「間に合ったか?」
そうリリアが言った直後無線機から悲鳴が聞こえてきた。さっきの通信から切るのを忘れていてずっと無線が繋がった状態になっていたらしい。
《て、敵が来たどぉ!お、落ち着け!落ち着いて狙うんだぁ!だ、だ、大丈夫だぁ!》
無線機の向こう側からいろんな声が聞こえてきており、相当混乱していることが分かった。
《う、撃てぇぇえ!…外れただぁ!は、早く装填早く!おっもいなぁ〜!装填完了だべ!よし!ウギャアァァァァ!?なん、なんにが起きたんだ!?う、撃たれたんだ!撃たれてやられちまっただぁ!》
「クソッ!間に合わなかったか!」
「フラッグを発見しました!W号、V突に追われています!」
フラッグ車の護衛であるKV-2が撃破され、アンナが思わず叫び、同時にミーシャがW号、V突に追われているフラッグ車を発見した。
「リリア、フラッグ車に逃げ回るように言っといて!ターニャ、徹甲弾
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