第九話 プラウダ戦を見ます! その4
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転がっていき、ひっくり返った状態で白旗が上がった。
アンナには誰が砲撃したのかが分かっていた。
《動ける車輌は速やかに合流しなさい》
無線でノンナが合流するように命令を発したが動けたのはIS-2一両のみだった。
「さすがノンナ姉だ!やっぱりノンナ姉は最高だぜ!」
「動いてる目標によく当てれますよね。どうやってやっているんでしょう?」
「ノンナ姉だからね!」
「答えになってません……」
「とにかく!ノンナ姉は最高なんだよ!」
ミーシャの質問に答えになっていない答えを返したアンナだった。
「さすがノンナだね!やっぱり良い腕をもってるね〜!」
「やっぱノンナすごいっすね!あたしなら避けれる自信ありますけどね!」
「ノンナさんの射撃はいつ見ても綺麗でありますな!」
観客席でノンナの射撃を見て自分のことのように喜ぶ千冬、自分なら避けれるとなぜかアピールする小百合、ノンナの射撃を見て素直に称賛する真依。
「ぜひ知波単に着て欲しいわね……何でこっちは突撃馬鹿しかいないのかしら……」
「伝統で頭が凝り固まっているんだろう……」
ノンナの指揮を見て、身内にノンナのような人材が居ないのを愚痴を言う莉乃とそれに答える莞奈だったが改めてここに居ない(一応)仲間たちのことを考えると嫌になってきた。
「あいつらはきっと我々の言葉が理解できないんだ。だから何を言っても返ってくる言葉が突撃、もしくは突貫なんだ!」
「落ち着けっておチビ、怒鳴ったって仕方がないだろ?」
「そうよ石原、今怒鳴ったって何にもならないわよ?」
「おチビって言うな!……あとお前ら急に仲良くなったな?何かあったのか?」
莞奈に落ち着く様に言う多代と莉乃、しかし莞奈はつい先ほどまで仲の良い関係ではなかった二人が、急に仲良くなっていることに疑いの目を向けた。
「あたいたち、お互いのことを解り合えたからな!」
「そうなのよ!私たちは似た者同士だものね!」
そう言うと多代と莉乃は肩を組んで仲が良いことを莞奈に見せつけた。
「……まぁ、仲良くなってよかったな……」
若干ひき気味になりながら莞奈は二人に言った。
プラウダは、フラッグ車とその護衛のKV-2以外の全車両で大洗女子を追撃していた。
「この窪地を抜ける気だな……」
大洗女子の動きを見ながらアンナは呟き、指示を出そうとしたその時、無線機から怒鳴り声が響いた。
《機銃、曳光弾!主砲はもったいないから使っちゃダメ!》
隊長のカチューシャからの命令を聞いた後、改めて指示を出した。
「よしミーシャ、砲撃!」
「機銃じゃないんですか?」
「曳光弾で敵が見える
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